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●プロレス(G)萌え ●名作プロレス小説のアーカイブ ●作者不詳の作品も保管します。 ●イケテル画像の保存活動(笑)
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孝司の学校も明日から2学期がはじまる。

レスリング部の格技場は熱気がこもっていた。

夕日が差し込む頃、センパイの号令で練習は終了。孝司もホッとする瞬間だ。

孝司はシャワー室に飛び込む。

 孝司! センパイがよんでるぜっ!

孝司は素直に格技場に戻った。

待っていたのは仁太郎センパイだった。

 センパイ、どうしたッスか?

 オウッ!悪いな
 プロレスやりてんだよ

鍛えたガタイが汗でテロテロに光っていた。
仁太郎は無口なセンパイだった。
話しをしたことだって、ほんの少しだ。

正直、孝司はひるんでいた。
勇太との勝負を見ていたせいもある。
勇太とのプロレスはまさにガチガチな感じだった。

 いいッスよ!相手してください!!

仁太郎は少しほほえんだように見えた。


二人はサークルの中央に立った。レスリングスタイルだ。仁太郎は二年生の赤。孝司は1年生の青だ。

孝司もデカイが、仁太郎は更に大きかった。すでに180はありそうだ。仁太郎は自分の胸を叩くように筋肉をほぐした。

 センパイの胸すげぇデカイっす!
 いいカラダしてるッスねー。

孝司はしみじみ言った。今まで、思っていても言えなかったことだった。

仁太郎はうすく笑いながら、孝司もスグにデカクなるさ!と言った。

 

プロレスはタックルからはじまった。
仁太郎のタックルは基本に忠実で、バランスのとれたものだった。

孝司は腰にまで手がまわらない。そのうちに軽々と持ち上げられた。そのままマットに打ち付けられた孝司はそれでも受け身を取っていた。

仁太郎は孝司の胸にエルボーを落とす。体重ののった重いものだった。すかさず、孝司の右腕を両脚で挟み込む仁太郎。腕ひしぎが極まるか?

孝司も両腕をクラッチして仁太郎の力をかわす。仁太郎はあわてずにキーロックの体勢に。

 ッッッー!!

孝司のチカラコブの間にはゴツイ仁太郎の腕が挟み込まれ、太く締まった、左脚が強力に締めていく。

仁太郎は何も言わなかった。
孝司の表情を見ながら、技をギリリ、ギリリを強めていった。

 クッッッゥウウ!!!

ギブしない孝司。
仁太郎は自らキーロックをはずす。
スタンディングからの再開である。

組み合いから、孝司は瞬間に仁太郎の左脚と右腕を絡み取っていく。得意技のコブラツイストだ。

 ギブっスかあ??

仁太郎は少し表情を曇らせただけだった。
孝司もだんだんとヒートアップ。先輩、後輩の関係が薄らいでいく。ギブアップさせたい願望が強まっていく。

左脚の固定はバッチリだった。首を極める孝司の両腕のクラッチも完璧だ。更にチカラを込める。

 ゥラアァ!!ギブっスかあァア!!!

仁太郎はクルリと孝司を腰で投げ飛ばした。
得意のコブラツイストがあまりにも簡単に返された孝司は少なからずショックだった。

孝司が立ち上がるところに、胸に強烈な痛みが走った。仁太郎のドロップキックだ。ゴロンとひっくり返る孝司。

次ぎの攻撃を恐れて、孝司はすかさず立ち上がると、仁太郎はファイティングポーズで挑発。

孝司は突っ込んで仁太郎をグランドに持ち込む。転がるように足4の字を極めた。

しかし、不完全に入ったままだ。
孝司は絞り込むことも出来ずに反転して返される。
仁太郎の攻撃が速くなった。

孝司の両脚をリバースインディアンデスロックに固めた。

 ッカァァアアアハァァアア!!!!
 
孝司のロックされた両脚のすきまにねじり込まれた仁太郎のふくらはぎは、ボコっと張っている。それだけでもキョーレツなのに、仁太郎は体重をのせてマットに受け身をとる。

 アッがアーーー!!!!

2度、3度と仁太郎の体重が孝司を痛めつける。
ギブ寸前の孝司だ。

ロックされたままの孝司の背後で、何も言わない仁太郎のうかがう気配が感じられた。更に、もう1発の衝撃!!!

 グゥッッウウッハッッ!!!!

スッと孝司の脚がほどけていった。
瞬間、孝司の両腕はブットイ仁太郎の太ももに固定され、あっという間にアゴも固められた。ヤバいと思った瞬間に上半身が反り返されていく!

キャメルクラッチだ!!

 ッハッグウッゥハアアァッッッ!!!!

仁太郎の両足の裏はペッタリとマットに据え付けられ、ビクともしないようだった。孝司のアゴを極める仁太郎の手は大きく、ググッと引き絞る。腰には仁太郎のケツがドッカリと打ち付けられたようだ。グイッと孝司は反っていく。

 ’’’’’’’’!!!!!

仁太郎はキャメルで極める気のようだった。
孝司もなんとか脱出を試みるのだが。
孝司に馬乗りになる仁太郎の呼吸が背後で聞こえる。
ギブアップしない孝司に仁太郎の攻撃は終わらない。
ギリイ、ギリイイと強烈な痛みが吹きあがる。

格技場のハロゲンランプが二人の汗みどろの姿を照らす。孝司の汗がタラタラと不自然に反りあがった胸をつたう。

チカラが一瞬弱まった。
仁太郎はアゴを極めていた持ち手を入れ替えた。
仁太郎は一気に引き絞る。
孝司のカラダがバリバリと音をたてるようだ。

 ッンンッツハアッッッアアアア!!!!

ヘソが見えるぐらいまでのキャメルクラッチ!!!!
孝司は右腕で仁太郎の太ももをタップ!!

 ギィイイブゥウッす!!!
 ンギィイブゥウアァァッップゥゥウ!!!
 ッスゥウ!!!

タップ!タップ!!タップっ!!!!



孝司はグッタリとマットに倒れたままだ。
仁太郎はかたわらにアグラをかく。つりパンのヒモをおろすとムネキンにはツブツブの汗水。

 マジで孝司とプロレスできてサイコー!
 
孝司はヨロヨロと立ち上がり、仁太郎に向き直る。
仁太郎にうながされ、孝司もマットにアグラをかく。

 ツエーっす!

仁太郎は笑う。

 今度はオレがセンパイからギブとりますから。

 オウ!!

仁太郎は孝司を立ち上がらせるとシャワー室に向かった。

 コブラは効いたな。

 マジっすかあ?

二人は笑ってシャワーを浴びた。
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