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●プロレス(G)萌え ●名作プロレス小説のアーカイブ ●作者不詳の作品も保管します。 ●イケテル画像の保存活動(笑)
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秋の気配が一杯だった。

オレんちで勉強教えてくれよ!

勇太が淳を誘った。試験が近いのだ。

勇太んち行ったら遊んじまうだろ?
イヤだよ!


そんなこんなで淳は強引に勇太の家に行くことになってしまった。途中、竜二も合流した。

ますます遊んでしまうな、と淳は思った。


勇太の部屋は相変わらずオトコらしい部屋だった。かなりのチラカリようだ。乱雑に放り出されたプロレス雑誌。最近好きなのであろう格闘家のポスター。敷きっぱなしのフトン。勉強机には教科書が積み上がっていた。

ドコで晩強すんだよ?

淳はなんだか可笑しくなってしまった。

竜二は早速ビデオラックをのぞき込む。

昨日の新日のプロレスとってないのか?

あるある!ビデオに入ったままじゃねぇ?

竜二は慣れた感じで勇太のフトンに寝っ転がると黙ってプロレス観戦を始めた。

勇太は呆れた感じで竜二をながめつつも勉強机に勉強する場所を確保した。


淳は数学の教科書を開いた。
勇太は理解は早いのだが飽きるのも早かった。
そのうちに竜二のほうが気になりだした。

まるで見計らうかのようにテレビの中では棚橋のSTFががっちりと極まる場面。

勇太ぁ!STF掛けさせろやぁ!

竜二はフトンの上から勇太を呼んだ。

まったく竜二はしょーがねぇなぁ
勉強してるっていうのによ!

勇太は楽しそうに教科書を閉じた。


勇太がフトンの上に腹ばいになると、竜二は自分の右脚を勇太の左脚にからめてSTFの体勢に。

ウラッ!ギブか?

なんか違うんだよなぁ。

勇太は竜二に技を解かせると、竜二を腹ばいにさせて自分の右脚を絡めていった。

そんでっ!顔面を絞るんだよっ!

っっぐうぅぅぅーー!!
イテテテテ!!ギブギブ!!

はえーよ。プロレス技は痛みで覚えるんだよ!
オーゥラッ!!

があーーーー!!!ギブギブギブ!!!

勇太は竜二を解放した。

二人はすでにかなりの汗をかいていた。
勇太は腕で汗をぬぐいながらまた勉強机に戻ってきた。
黙っていられないのは竜二である。

竜二は勇太をフルネルソンに捕らえて、フトンへと連れ戻した。

プロレスしようぜい!!

淳はヤレヤレと見守ることにした。


二人とも汗でぬれたTシャツを脱ぐと、ジーンズだけになった。勝負をつけたいのは勇太よりも竜二のほうだった。

逞しく黒く焼けたカラダが勇太を襲った。
首投げで勇太をフトンに叩き付けると一気に逆エビを狙った。

ギブか!!

いいカタチの逆エビだった。ベッタリと安定した足腰が勇太の腰を大きくしならしていた。

っっっぐうっ!!!ノウっっ!!!

ヤベーんじゃねぇのかっっ?ギブかぁ?

っっぐぅぅぅ!!!アメーんだよ!!

勇太は身をよじらせるようにバランスを崩して脱出。
しかし、逆エビの効果は残り、次ぎの攻撃に遅れが出てしまった。

竜二はすかさず勇太に馬のりになると勇太のアゴを引き絞った。

どうだ!キャメルだぜっ!

くぅっ!!

ギブしろ!まいったか!!

竜二のキャメルではまだ勇太の腕が自由だった。
勇太は右腕で竜二のクラッチを切りにいく。

まだまだ勉強不足だな!!

抜け出した勇太は竜二に胸にケリを一発ブチ込んだ。
ひっくり返った竜二に逆エビ!!

ガァァァァァアア!!!!

どうだ!!これが逆エビの痛さだゼッ!!!

勇太は自ら逆エビを解くと今度はキャメルの体勢に!!

オーウラッ!!これがキャメルだっ!!!

勇太のキャメルクラッチは完璧だった。
竜二の両腕は完全に勇太のももの上で固定され逃げられない状態だった。

ガッ!ガッ!!!

勇太は二度三度と竜二のカラダを絞り上げた。

竜二ィ、まだ終わりじゃねーぞぉ!
覚悟しとけよぉ!!

勇太はキャメルを解くと竜二の右腕をつかんだ。
スルリと勇太は竜二の首と右腕を両方の脚で挟み込んだ。

竜二は勇太の部屋の天井を見上げるカタチになった。

今日は絞めるゼッ!!

勇太はガッチリと三角締で竜二を固めた。

オラァ!まいったかっ!!

グッヒィィィ!!ノウッーーーー!!

竜二にも意地があった。
簡単にはギブアップしたくなかった。

勇太は竜二の右腕を引き絞る。

クゥッッッ!!!

降参かっ?アァッ??!!

竜二は必死に左腕で勇太の脚をほどこうとするが、勇太の絞めは緩まなかった。

勇太は自分の左脚をさらに深く自分の右ふくらはぎの下へと押し当てる。絞めが一気に強まった。

竜二ィ!ギブするか?もう聞かねーからなっ!!!!

言葉通りに勇太は絞り上げた。

竜二の右腕は伸び上がった。
ばたつかせていた脚も緩やかになった。

ガァァッァッツッツァァァアアアア!!!!

ウオォォゥラァッァアアア!!!!

必死にもがいていた竜二の左手がパタッとフトンに落ちた。




どーよ!オレは強いだろ?

上半身ハダカのままの勇太は竜二を見送った。

勉強教えてくれてサンキューな!
また教えてくれよな!


淳と竜二は途中までいっしょにゆるゆる歩いた。
星で空がいっぱいだった。
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