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●プロレス(G)萌え ●名作プロレス小説のアーカイブ ●作者不詳の作品も保管します。 ●イケテル画像の保存活動(笑)
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格技場は熱気で蒸せ返る状態だった。

シャワーを浴びるのは三年生からだ。一年生の孝司もちろん後回しだ。汗がたまるレスリングのマットを掃除る。

二年生の声がかかる。シャワー室が空いたのだ。孝司も他の奴らと道場を出ようとした。

孝司!つきあえ。

道場に低く響く仁太郎の声。

ウッス!

孝司は短く応えた。


週1ペースの仁太郎とのプロレス。仁太郎とのプロレスシビアなものだった。

孝司もヤラレっぱなしということではなかった。
いつも勝ちにいく姿勢があった。


誰もいない格技場に孝司と仁太郎がいた。

今日は勝っスよぉ!!

孝司はパンパンとほほを叩いた。

仁太郎はうつむき加減に静かに笑う。三年生の中で一番の巨体の仁太郎は孝司のあこがれだ。

孝司はタックルで下半身を崩しにいく。

しかし、ビクともしない。孝司も体格では負けてないなかったのだが、仁太郎の下半身の強さは並みではない。

無口な仁太郎の攻撃は凄みがあった。

タックルをかました孝司の腰に腕をまわすと軽々と孝司を逆さに持ち上げる。あっ!と思った瞬間に孝司はマットに突き刺さる。パワーボムだ。

孝司の動きがパタリと止まった。大の字にノビる孝司の頭をつかみ上げると仁太郎は両脚を巻き付ける。

グゥフゥウッ!!

仁太郎の首4の字が孝司を締め付ける。孝司は後頭部に仁太郎の呼吸の間合いに合わせて上下する腹筋を感じた。

仁太郎は『ギブ?』とは聞いてこない。相手が降参の意思表示をするまで技を強めていくだけだ。

ゲェッフッッゥウウ!!!

孝司はもがくように両手で締め付ける仁太郎の脚に少しでも隙間を作ろうと努力した。しかし、仁太郎の太い脚のチカラはギリギリと孝司の首を絞り上げた。

仁太郎は股間に挟まる孝司の顔色を見ながら更に絞りあげてゆく。

ガッゥッフゥウッッ!!

仁太郎は左手で自分の右足のツマ先を引き絞る。下腹部を強力に突き上げる。万力のように孝司を首4の字で絞りあげる。

ガッアァアッァハァアッッ!!!!

孝司はそれでも諦めず、転がるように反転。
構わずに締める仁太郎だったが、バランスが崩れて威力は弱まった。

孝司は引っこ抜くように仁太郎の首4の字から脱出。

孝司は腹ばいの仁太郎めがけて体重を乗せた右エルボーを後頭部首筋に叩き込んだ。

ガァアッッァア!!

仁太郎のうめき声が響いた。

続けてジャンプ。孝司の右膝が仁太郎の腰を襲った。

グゥゥハァアッァツッ!!

動かない仁太郎の両脚を抱え込むと孝司は腰を下ろす。

ガァァッァァ!!

孝司の逆エビ固めが仁太郎をとらえた。

ギブっすかぁぁあ!!??

いつものことだが仁太郎は何も答えない。『ノー!!』ということだ。孝司の両腕にググッとチカラコブが盛り上がる。

グッフゥゥッッ!!

オオゥウラァアアッッ!!!!

鍛えた大胸筋がバーンと張る。孝司は天井を見上げるようなカタチで仁太郎を逆エビで絞り上げた。

孝司の全力で掛ける逆エビ。それでも仁太郎は耐える。
しかも少しずつ脚のチカラで逆エビを返そうとしていた。

そうはさせないと思う孝司だったが、焦りと汗で逆エビの体勢が崩れた。

孝司は仁太郎を無理矢理立たせるとブレーンバスターの体勢を作った。しかし、仁太郎の重い腰はなかなか持ち上げることができない。瞬間、仁太郎のほうが孝司をブレーンバスターの体勢に持ち上げた。後ろに投げるのではなく、仁太郎は孝司を垂直にマットに落とした。

ッッゴッフッッ!!

朦朧とする孝司に仁太郎はカラダを絡めてゆく。

孝司の左脚に仁太郎の右脚が絡まる。
仁太郎の左脚が孝司の首筋に巻き付く。
孝司の右脇が仁太郎の左腕に捕らえられる。

ッッッガァァアアアッッッッァアア!!!

極まったのは仁太郎のグランド卍だ。

孝司は負けたくなかった。

仁太郎の呼吸が聞こえる。息を整えている。
孝司の『ギブ』なしを確認していた。

仁太郎のブットイ左脚が孝司の首をそぎ落とすようにチカラを加える。

ガッハァァハァア!!

同時に孝司の右腕と脇腹にちぎれるような痛みが襲う。

ゥウハァァアッッ!!!

完璧なグランド卍。
逃げられなかった。
それでもギブしない孝司。

それにこたえるように仁太郎も全力でグランド卍を掛ける。甘えはなしだ。

仁太郎の筋肉に包まれた巨体がバネのように孝司のカラダをコワシにかかる。それが二人のプロレス勝負だ。

仁太郎は容赦しなかった。『ギブアップ』まで手加減無しだ。

ガァッッ!!

ギリリギリリ

グウゥウハガァアハッッァァ!!!

ゴギィイ

ハァアウゥウハァ!!ギッッッィイ!!!

ビギィッシッッッ

ガ!!ッッハッッッ!!!!!

バンバンバン!!!!!!!!!!

孝司がマットをたたく。

ギブっス!!!ギィブァァアップッッ!!!!

ほどけるように卍から解放される孝司。

孝司も仁太郎も汗みどろでマットにあぐらをかいた。

完璧マンジだったっス。

仁太郎は笑っていた。

孝司も笑った。


〜この作品はこれで一応の終了です。皆さんの妄想でもっともっと続けて欲しいです(笑)〜
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