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●プロレス(G)萌え ●名作プロレス小説のアーカイブ ●作者不詳の作品も保管します。 ●イケテル画像の保存活動(笑)
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湯気のたつ風呂場に、翔と淳の声が反響した。
翔は足をのばして湯舟につかっていた。

 ヤバかったな。やられちゃうトコだったな。

翔はシャワーを浴びる淳を見上げて言った。



柔道のケイコ終了と同時に、サッカー部の2年生、雅也が道場に入ってきた。

 オウッ!翔、今日こそ泣かしちゃうゼェ?

雅也は月に1度ぐらいの割合で、翔にプロレスを挑んでいた。茶色のセミロンで口は悪いのだが、愛嬌がある。
翔は苦笑いでいつも雅也を迎えた。

今日はサブミッションの練習の日だったのだが、急きょカードが組まれた。

 雅也ぁ?今日はどんな技を掛けてくれるんだぁ?

 ウルセェ、ホント泣かしてやるかんな!!

雅也は無造作に練習着を脱ぎ捨てると、マットに立った。毎日の走り込みが雅也の下半身を鍛え上げていた。

合図もなく始まるプロレス。

二人はお互いに間合いを詰めていく。雅也の右脚が打ち込まれた。翔は軽くかわすと、余裕の笑みをうかべた。
 
 オラッ!打ってこいよ!!

翔は雅也を挑発した。雅也にも余裕があった。軽くステップを踏むと、不意にラッシュをかけた。雅也のケリにはキレがあった。翔もかわしてはいるが、その何発かは入っていた。翔の顔が段々とマジになっていく。勢いのある雅也のケリが翔の左膝裏を直撃した。翔はバランスを崩し、倒れこんだ。容赦なく胸めがけて踏み付けるようなキックが炸裂。翔は天井を見上げた。雅也の攻撃は翔の脚に集中していく。

翔の左膝に雅也のニードロップが2発落とされた。翔のうめきが聞こえた。

 だいぶ弱ってきたんじゃねぇ?

 っっくぅぅぅふうぅぅ、、、

雅也はいたずらっぽく笑うと、素早く翔の左脚をとり、自分のスネに巻き付けるようにロックした。

足4の字固めだ。

 ッックハァぁ!!!ガハッッ!!

翔は身をよじらせて痛みに耐えた。

 どうよ!!翔!キツイだろッ!!??ぁぁあ!??

雅也のぶっとい両足が翔の脚を粉砕しようと極め込んでいく。揺さぶりをかけて更に絞る雅也。翔の左スネが今にも折れそうな勢いだ。

走り込みで鍛え上げた雅也の太ももとケツが4の字を安定させた。ボゴっとしたふくらはぎが翔の両脚をガチガチと極め上げる。

 ッッラァぁ!!オッラァぁっっ!!
 どうだッ!!あぁぁ??参ったかッ?? 
 オラッ!ギブかッ?

 ッッガぁぁっっ!!!くぅっぅうっっ!!

強烈な足4の字に、それでも翔はギブアップしなかった。雅也は苛立ちを隠しきれない。

 ヨッシャッ、サソリかけちゃるッ!!

自ら、完璧な足4の字をふりほどくと、翔の両足をとり、雅也は間に自分の右足をいれた。翔の両足をクロスさせればサソリ固めの体勢に入れた。だが、その瞬間、翔は雅也のみぞおちにケリを入れた。さすがに、サソリまでモロに受けられなかった。

それでも、雅也のほうが体力的には余裕があった。雅也は翔の首をねらった。スリーパーねらいだ。翔は転がるように雅也の攻撃から逃げた。

いつのまにやら、バックをとっていたのは翔だった。
雅也の左腕を極め。雅也の顔面に右腕をまわし、左肩口でクラッチした。

 !!!!ガアアーー!!グヒィィ!

チキンウイングフェイスロック。
翔は雅也の胴体に両足をかけフック。
仰向けの状態で極まった胴締チキンウイングフェースロック!!!

 ハッハッハッハッ、、、
 ッラァ!!雅也ぁッ!
 ギブするかッ!!??

 グフゥぅっ、、フヒィィ、、フヒィィ、、

雅也の自由な右腕が宙を掴むように震える。
翔はクラッチを深めていく。雅也の左肩がゴギゴギと音を立てて砕けそうなチキンウイング。

翔は更に締め上げ、雅也のギブアップを待った。

 ガアアーー!!!
 ぃぃッブウ!!ギィブウ!!
 ギブッ!ギブギブギブッッッ!!!

雅也は右手で翔の右腕をタップ!!タップ!タップ!!



淳は翔の背中を洗いながら、やっぱり兄貴はつえーな、と思った。

 こうだっけな?

淳は翔にチキンウイングフェイスロックをかけた。

 おらぁ!!兄貴ぃ?ギブ?

 おわぁ!!ギブギブ!!

二人は風呂場で笑った。
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柔道部、部長の翔の声が、道場に轟いた。
部員達はその号令に、畳の上にマットを敷き始めた。
プロレスの開始だ。

 今日は、新入部員同士の試合だ。

いつのまにやら、道場には柔道部以外の生徒たちも入ってきていた。おおやけの活動ではないのだが、どこからか聞き付けてきたギャラリーたちだ。

プロレスごっこへの参加も、別に柔道部員のみで構成されているわけではなかった。それぞれの部活の終了時におのおのが自由に参加できた。

淳の相手は勇太だった。勇太は小学生のころからレスリングをしていてムダのないシャープな体型をしていた。
もちろん所属はレスリング部だ。

二人の立つマットの周りに人垣ができた。

翔の合図で、プロレスが始まった。

淳も勇太も相手の動きをうかがった。
最初に勇太が動いた。
レスリング仕込みの淳の下半身をねらうタックル!
激しいバックの取り合い。二人ともよく動いた。

勇太の左脚が淳のバックから淳の左脚に絡められた。
勇太が左腕を淳の右脇下にこじ入れると、淳は天井を見上げることになった。淳の目の前で、勇太の両腕がクラッチされた。瞬間、強烈な痛み!!

 ッッガッハァっっ!!!

淳のガタイが、左足、腰、右腕、首と固められた。
グランドコブラツイストだ。
 
 ッッッルウらぁぁ!!!

 痛ッー!!!

淳は声を出していた。

 淳!ギブっっ!!??

レフリーの翔はギブアップを確認。

 ッッぅぅ!!ぐぅぅ!!まだっ!まだッ!!!

ギャラリーは淳の声に沸き返った。その声援に反応したのは勇太だった。全身のバネで、淳をさら更に絞りあげた。勇太の両腕が太く盛り上がる。

 ッッラァぁ!!っっらぁぁ!!
 リャッ!!参ったかぁぁっっ!?

勇太の声が淳のすぐ耳もとで聞こえた。

 ッッ!!ぅぅぐぐぅぅ!!ノーッ!!ノーッ!!!

淳のガタイが左方向にねじれあがる!

 ガッチリ極まってるゼッ?!!
 ギブしろやっっ!!!!!!

翔はまだ技を止めなかった。

 グウハァァア!!ノーッ!!ノーーー!!

淳は自由に動く右足をばたつかせた。勇太の右足内またにヒット!痺れるような痛みに勇太がひるんだスキに、淳はグランドコブラから脱出に成功した。

しかし、淳の体力はすぐには回復しない。
勇太は素早く淳の両足を抱え込むと、気合い一発反転!
深く腰を沈めて、絞りあげた。

逆エビだ。

勇太の張りのある大胸筋がしたたる汗に濡れてひかった。

 淳!!ギブアップ??!!ギブアップ!!??

淳は痛かったのだが、兄貴の逆エビ固めよりは平気だった。翔の逆エビはアキレス腱をも同時に極めてくるのだ。

 ギイブアァップッ!!!???

淳の背後で、勇太のギブアップの要求が聞こえる。

 っッラァァアああ!!!!!!!

淳は腕立て伏せの体勢から、脚の力で、勇太をひっくり返した。

あぜんとしたのは勇太だった。試合の流れは淳に向かった。

淳は勇太をヘッドロックに捕らえると、そのままマットにたたき落とした。勇太の右腕をとると、バックから腕と首を両脚で固めていった。二人とも仰向けになった。

三角締めだ。

 勇太っ!!!ギブアップっっ??!!

 っっ!!ゲフぅぅ、、、

翔は淳の太股に締め上げられる勇太を覗き込んだ。
勇太は小刻みに横に首を振る。
まだまだできることをアピールした。
淳はそれを見ると、左足首を右膝下にさらに密着させガッチリと首4の字の型をつくった。渾身の力で勇太の腕を引き上げ、腰を天井に突き上げた。グイグイと勇太の首は腕とともに締め上げられた。

 っっラァァア!!!落とすゼッ!!?勇太っっ!!?

 フッグぅぅ、、ギブなんかぁぁ、、しねぇ、、
 ぶっふっぅう、、、負けねぇ、、、

技はまだ止められなかった。淳は気合いを込めた。

 ウリャーッ!!!!落ちるかよっっッ??!!!
 
 !!!!!!!ヘグぅぅ!!!!!

翔は技を止めた。
勇太は落ちたのだ。
オラァ!ギブかぁ!?あぁぁ??!!

翔が天井を見上げながら言った。
両脇にはそれぞれ淳のふくらはぎが抱えられていた。
逆エビ固めだ。

淳はふとんの敷き詰められた部屋の中央で、腹ばいの状態で兄貴の逆エビに力強く耐えていた。

 アァっっ!!ノッゥ!ノウぅっっ!グウウウ。

声にならないうめきが淳の身体から響いた。淳の体はすでギリギリ限界まで反り上がり、翔は更にパワーをそそぎ込む勢いで絞りあげていた。翔のケツの固い骨の部分が淳の腰に当たり、一番の痛みがそこから淳のからだ全
体に発信された。

 ッラァ!淳!もう限界じゃねえ??折れるぜ?
 ッッヌウラぁあ!!!!

 ガッハァぁ!!!ガアアーー!!

限界だった。だが、淳はそれでも懸命に腕立て状態で、1メートルほど先の壁を目指して、少しずつ前進しはじめた。翔は極まっていた逆エビの体勢が崩れ、中腰になった。その瞬間、淳は素早く壁に手をついた。ロープブレイクの意思表示だ。翔は逃がすまいとして、素早く腰を落とし、ギブ狙いの極め込みを淳の両足たたみかけた。

 ぁアアア!!オラァぁ!!どうだぁ?ギブかぁ?

 グッハァっっ!!!
 ロープっっ!!!!兄貴ぃぃっっ!!
 ロープっっ!!!ロープっっ!!!

淳の長くのばした右腕が壁を叩く。
容赦のない渾身の力で掛ける逆エビで、淳のからだをヘシ折れそうな瞬間のロープブレイク。

 ロープッ!!ロープッ!!!

淳の悲痛な叫びに翔は技を解いた。二人ともトランクス一丁で、まるでサウナから出てきたばかりぐらいの汗だく状態。

淳は這いつくばるまま、右腕を壁に触れたまま倒れ込んでいた。翔は肩で息を整えながら立ち上がった。

 すげえな、おまえ強くなってるぜっ!
 いつもならギブってたよな!
 俺の逆エビけっこうスゲーって
 柔道部のやつら言ってんだぜっ!?

翔は両腕に力コブを作ると、得意げに話した。上半身が汗でテロテロに光っていた。

 でも、まだまだ負けらんねぇ!

意地で逆エビに耐えていた淳だったが、もうたちあがって翔にぶち当たっていく力は残されてはいなかった。
もう、このまま眠ってしまいたい。

翔は中学3年生になり、2つ下の淳は今年1年生になったばかりだった。

ちいさなころからジャレあっていたとはいえ、柔道部で鍛えている兄である翔と淳は体力的にかなりの差があった。体格的にも、日々のケイコで形作られた翔の筋肉は見た目にもクッキリとみてとれた。淳は決して小さい訳ではないのだが、成長の途中であるのは歴然としていた。

それでも、ここまでギブアップせず戦ってきたのは、二人の間のプロレスごっこの積み重ねによるものだったのだろう。

 まだ終わってねんだろぅ??

翔は見下ろして言った。淳にはスゴク高いところからの声のように聞こえた。

翔はヒザを淳の腰に落としていった。

 ガフッッ!!

淳のガタイから深い息が吐き出された。

そのまま翔は淳に馬乗りになると、ちじこまった両腕を自分のモモのうえに乗せあげ、淳のアゴを抱えクラッチ!

 ッッッ!!!がああ!!

キャメルクラッチだ。

ロープである壁を目の前にしながら、淳にはなすすべがなかった。無惨な叫び声が出る。淳の腕は動かそうにも翔の太いモモからは抜けだせない。薄目を開けると、天井が見えた。極め上げた翔の声が耳もとで聞こえた。

 オラ、ギブしねーとヤベーぞ!!

淳のひたいから流れた汗が首をつたい、そして反りあげられた胸を濡らした。もう耐えられなかった。

 ッラァ!!ギブッッ!!?淳!!

 !!!!!!ガアアー!!ッッブッフぅぅ!!

翔は技を緩めたり絞ったりと、反動をつけての攻撃を繰り返した。

翔はなかなかギブアップしない淳に更に力を加えた。背筋が緊張し、淳のヘソが見えかくれする。

 オラァ!!どうよっっ!?参ったかッ?淳!!

 ッッブウ!!ッギブッ!!ギッブギブッ!!!!

淳のギブアップの叫び。
ドサリと技を解いた翔はフーとため息をついた。

 つえーつえー。

淳はとにかく解放された。強烈な痛みからの解放だった。

 痛かったか?

翔は勝者の優しさを淳にかけた。
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