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●プロレス(G)萌え ●名作プロレス小説のアーカイブ ●作者不詳の作品も保管します。 ●イケテル画像の保存活動(笑)
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朋樹は健と共に、再びサークル室に戻った。ブルーのタイツ一枚の姿になった朋樹。
スパーリングの時でも実戦の時と同じ姿でやるのが朋樹の習慣だ。

健も同様に着替えて水色のタイツ一枚の姿になった。
二人は入念にストレッチで身体をほぐし、それからリングに上がった。

「じゃあ、始めるか」

「お願いします!」

両者がリングの中央でガッチリと組み合う。
気合いと共に健は朋樹をボディスラムでマットに叩きつけた。

朋樹は背中を押さえながら苦悶の表情を浮かべる。
健はすかさずストンピング攻撃で朋樹に追い打ちをかけた。
健の素足が朋樹の胸や腹にめり込む。
朋樹は全身の筋肉を固くして攻撃を堪えていると、健は髪の毛を掴んで朋樹を起きあがらせた。

健はその胸元に打点の高いドロップキックをねじこんだ。
もんどり打ってリング中央に倒れる朋樹。

健は素早く体勢を整えると、朋樹の右脚をつかまえアキレス腱固めを極めた。

「どうだ!先輩!!」

健が力を込めて朋樹の足首を締め上げる。

しかし朋樹は表情一つ変えない。

「そんな極め方じゃ、痛くもなんとも無いぜ!」

朋樹は自由な左脚を振り上げると、その踵を健の胸板に叩き込んだ。

「うっ・・・!」

たまらず技を解く健。

朋樹は立ち上がり健を軽々と担ぎ上げると、その身体をマットに叩きつけた。
受け身のままならない健は激しく腰を打った。

そこへ朋樹は エルボードロップ!
そしてニードロップ!

やはり健のような細身のレスラーは劣性に立たされると弱い。
朋樹の放つ一つ一つの技が重く身体に突き刺さる。

「まだまだ、これからだぜ!」

マットに転がる健を無理矢理立ち上がらせた朋樹は背後から健に絡み付いた
健のガタイをコブラツイストにとらえた。

「うあああ・・・!」

健の身体から悲鳴がほとばしる。
下半身と上半身が腰を支点に捻り上がり、胸は完全に開いていた。

朋樹は苦痛に歪む健の表情を見ながら、更に両腕に力を込めて健の身体を絞り上げた。

『ぬっあぁぁっっ!!!』

両腕そして密着した健の背中から荒い息づかいが伝わってくる。
次第に健の全身から汗が噴き出してきた。

「このままギブアップするか?」

朋樹が健の耳元できく。

「ちくしょう!ざけんな!!」

健はギチギチに極まるコブラツイストを解こうと懸命にもがく。
しかし身体を揺さぶれば揺さぶるほど健の身体は捻り上がり、腰と肋骨は更に軋んだ。

それでも健は必死の形相でなんとかロープ際までにじり寄り、左手でしっかりとロープを握り締めた。
朋樹は技を解いた。

「痛ってぇ〜。流石、先輩だぜ!」

健は自分の脇腹をさすりながら言った。

「リングの中で先輩も後輩もあるか!甘ったれてないで本気でかかってこいよ!」

朋樹はリング中央に立って健を挑発するポーズを取った。

健は体力運動神経共に他のレスラーに比べて群を抜いてると朋樹は普段から見込んでいた。
しかし、健はその生来から備わる人なつっこさや人の良さが災いし相手の闘争心に押され、試合で惜敗することも少なくなかった。

朋樹は後輩を指導する立場として、そんな健の精神面の強さをどうにかして養いたいと常から考えていた。

「よーし!健!もしも俺に勝ったら、お前の言うこと何でも聞いてやるぜ!」

「本当ですか!?先輩!後でやっぱりウソなんて言うのは無しですからね!」

「ああ、俺は約束は守る。あくまでお前が俺に勝てたらの話だがな」

「だったら俺、本気で行きますよ!」

「おっし!かかって来い!たっぷりと稽古付けてやるよ!」

「行くぜ!」

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