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●プロレス(G)萌え ●名作プロレス小説のアーカイブ ●作者不詳の作品も保管します。 ●イケテル画像の保存活動(笑)
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健はロープの反動をつけて勢い良くダッシュし、朋樹の下腹部に蹴りを叩き込んだ。
腹を押さえ前のめりになる朋樹。健は朋樹の首筋に狙いを定めエルボーを2発、3発と落とし膝頭で顔面を蹴り上げた。

頬のあたりを押さえながら朋樹はその場に崩れた。

健は朋樹の髪の毛を掴んで立ち上がらせると、素早く背後にまわりこみバックドロップ放った。
二人の身体がリングの中央で綺麗な孤を描く。
朋樹は後頭部をしたたかマットに打ちつけた。
サークル室に重低音が響き渡る。

健は先に立ち上がるとダウンしたままの朋樹から充分に距離を取り、次の攻撃のタイミングをはかる。

朋樹は後頭部の鈍い痛みに表情を歪めながら、ようやく立ち上がった。

ダメージでフラつく朋樹の身体に待ち構えていたのは健のラリアットだった。
朋樹目掛けて走り込んでくる健。
スピードに乗った身体から差し出された右腕は的確に朋樹の喉仏をえぐった。

決して太いとはいえない健の腕だが、スピードと的確な狙いによってその威力は増していた。
朋樹はナイフで叩き斬られたような衝撃を喉に受け、再びダウンした。

気管が詰まって呼吸がままならない。朋樹は全身で呼吸をし、懸命に酸素を取り込んだ。

動きの止まった朋樹の両脚を健は脇に抱えた。

「おっらぁぁああ!!!」

気合いを入れて朋樹の身体を裏返す健。
逆エビ固めだ。

「ううううう・・・!!!!」

歯を食いしばって耐える朋樹の口からうめき声が漏れる。

健は体勢を整えると徐々に腰を降ろし始めた。
朋樹の身体が腰を支点に反り返り、激痛は全身を駆け巡った。

更に健は渾身の力を込めて朋樹の両脚を絞り上げた。
全身は汗で光り、発達した大胸筋は天井のライトを反射し光っている。

技に耐える朋樹の汗。
そして逆エビを極める健の汗が朋樹の身体を伝ってマットを濡らした。

「参ったか!?先輩!」

健は天井を仰ぎながら振り向きざまギブを迫る。

朋樹はその返事の代わりかのように、自分の両腕を伸ばし上体を起こした。
そして二人分の体重を支えたまま、朋樹は両腕の力だけでロープへにじり寄ろうとする。

「させるかっ!」

健も必死にリングの中央へ朋樹の身体を引きずり寄せようとする。

だが、健が少し腰を浮かした瞬間に朋樹は一気にロープまで辿り着くことに成功した。

健は悔しそうに技を解く。

立て続けに攻められている朋樹はもちろんのこと、攻め続 けている健も肩で呼吸をしていた。
だが攻撃の手を緩めるわけには行かない。

健は立ち上がるやいなや、ストンピングで朋樹の身体を踏みつけた。
健の素足が朋樹の腰や背中にめり込む。
そして朋樹の腕を掴み再びリング中央へ 。

健は朋樹をリング中央に転がすと朋樹の左脚をくの字に曲げて両脚を絡めていった。

「っっあぁぁ!!!!」

健のバネのような両脚が朋樹の両脚に絡み付く。
足4の字固めだ。

「っらぁ!!先輩!ギブっすかぁ!!??」

気合いの入った健の足4の字。
ギリギリと朋樹の両脚を絞り上げた。

朋樹の脳裏に康哉に喰らった4の字の屈辱のギブアップ負け試合がよぎった。

「ノっっ!ノっ!!」

健は朋生の睨みつけ、腰を突き出し揺さぶりを掛ける。

「っあぁ!!っっ!!あぁ!」

後輩から4の字を喰らい情けないあえぎ声が漏れる。

「どっすかぁ!?やべぇっすかぁ?折っちまうっすよっっ!!」

冗談まじりに聞こえる健の挑発も4の字の痛みは本物だった。
健の身体能力があればオレの両脚はやられてしまうかもしれない。

健は4の字で試合を決める気まんまんだ。

「っらぁっっ!!っしゃっっ!!」

腰を突き出し受身を連発。
ガタイをひねるように受身をとると、朋樹の4の字に締め上げられた両脚はねじり込まれるような激痛に見舞われた。

朋樹は逆エビから逃れたのと同じように4の字を喰らったままロープを目指す。

「なろっ!させっか!」

健も踏ん張るが朋樹のパワーの気力に引きずられてしまう。

「んんなぁぁ!!!ロープだっっ!!健っっ!!」

「くそっっ!」

4の字を外した健は更にストンピング攻撃を続けた 。
だが単調な攻めは自らのスタミナの消耗に繋がる、時には相手にスタミナ回復のチャンスを与えてしまうことにもなる。
朋樹は健の攻撃に必死に堪えながら虎視眈々と反撃の隙を伺っていた。

健が朋樹の髪の毛を掴み、上体を起こそうとしたその時。

朋樹は健のタイツを掴み身体を固定すると、反対の手で鳩尾目掛けてパンチを打ち込んだ。
不意の一撃を喰らい、よろめく健。
そこへ朋樹は2発3発と健の頬骨を狙ってエルボーをカチ上げた。

顔を押さえたまま健の動きは止まる。
朋樹は素早く立ち上がると健の頭を股下で挟む。
腰を両腕で抱えると高々と持ち上げカナディアンバックブリーカーを極めた。

朋樹が肩口に抱えた健の身体を両腕でしっかり固定したまま上下に揺さぶる。
健の身体は腰を支点にますますエビ反りの形に湾曲した。

サークルの中では軽量級レスラーの部類に入る朋樹がカナディアンバックブリーカーのような力技を使うことは珍しかったが、日頃の筋トレの成果でその力は軽量級レスラーの中では群を抜いていた。
自分より軽い健の身体を持ち上げることくらいはやすやすとやってのけることができた。

「ああああああ!!!!!」

健が悲鳴を上げる。

柔軟性のある身体が朋樹の肩の上で竹の玩具のようにしなる。
だが、もがいても自分の背骨に掛かる負担が増すばかりで技から逃れることはできない。
健は朋樹の肩に担がれたまま、じっと耐える他に術が無かった。

そして朋樹は充分に健の身体を揺さぶりダメージを与えたと見ると、健の身体を支える両腕を解き、健をマットへ落とした。

背中に手をあて、うつ伏せになったまま健はしばらく動けなかった。

「じゃあ、そろそろ“受け”の練習でもしてもらおうか?」

朋樹はそう言うと健の左腕を掴み挙げ、立ち上がらせた。

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