●プロレス(G)萌え
●名作プロレス小説のアーカイブ
●作者不詳の作品も保管します。
●イケテル画像の保存活動(笑)
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長い講義が終わって、教室を出て行く学生達の足音で朋樹は目を覚ました。
昨日の練習の後、一人で夜遅くまで筋トレをしていたせいで、ほとんど寝ていないからだ。
自分だって急に無理なトレーニングをしたって効果が無いのはわかってる。
それでもスパーリングで目茶苦茶に叩きのめされた日には、どうしてもその悔しさをトレーニングにぶつけてしまう。
朋樹はちょっと筋肉痛ぎみの腹をさすりながら教室を出た。
普通の学生よりも少し低めの身長。
すらっと細い脚。
そしてその顔はいかにも年上の女性にうけそうなベビーフェイス。
そんな彼を見て、サークルでプロレスをやっているなどと考える者は一人もいない。
しかし、服の下では、高校時代の体操部での厳しい 練習によって鍛え上げられた肉体が隠されていた。
全身バネのような肉体が。
「空きあり」
静かな声と共に、素早く腕が目の前に現れて朋樹の首と腕を捕らえ、頸動脈を極めた。
「ううっ…。やめろツ!」
「チキンウイング・フェースロック!」
必死に外そうともがいたが、その腕はますます強く締め付けるばかりだった 。
「ギブか?」
「まだまだ!」
こんなに巧にチキンウイング・フェースロックを使いこなす奴は知り合いの中に一人しかいない。
同じプロレス研究会に所属する康哉だ。
その技は彼の必殺技の一つでもあった。
「この野郎!」
朋樹は肘打ちで康哉の脇腹を連打したが、康哉もプロレス研究会でトレーニ ングを積んでいる。
その肉体は普通の生徒よりもずっと引き締まって固く全く効いてない。
「懲りない奴め…」
康哉が両腕に力を込めて、朋樹の左腕と首を絞り上げた。
その途端、朋樹は言葉を発することができないほどの激痛と共に、ギブアップのジェスチャーをした。
「いてて…、何すんだよいきなり。ただでさえ、くたびれてるんだから疲れることすんな」
朋樹は額の脂汗を拭いながら言った。
「悪い悪い、手頃な獲物がいるとついつい、いたぶりたくなるだよ、俺」
「プロレスなら今日のサークルでもできるだろ」
「そうだな、楽しみにしてるぜ」
朋樹と康哉はプロレス研究会の同期生。
戦ったりタッグを組んだりの、研究会の中では一番の親友だった。
基礎体力では朋樹の方に分があったが、関接技を得意とする康哉に一瞬にして逆転負けすることも少なくなかった。
「じゃあ、俺は次も講義あるから、サークルで…」
「おお、じぁあな康哉。次は絶対負けないからな」
「ああ。」
康哉はニヤリと含みのある笑顔を残して走って行った。
こちらも朋樹同様、普通の学生よりも低めの身長だったが、体の線は明かに体育会系のガッチリとしたものだった。
康哉は高校時代にこれといってスポーツをやっていたわけではなかった。
が、根っからのプロレス好きで、昼休みなどで友達とやる「プロレスごっこ」では、負けたことがなかった。
朋樹はそんな康哉をライバルとして闘志を燃やしていたが、普段は本当に仲の良い親友だった。
昨日の練習の後、一人で夜遅くまで筋トレをしていたせいで、ほとんど寝ていないからだ。
自分だって急に無理なトレーニングをしたって効果が無いのはわかってる。
それでもスパーリングで目茶苦茶に叩きのめされた日には、どうしてもその悔しさをトレーニングにぶつけてしまう。
朋樹はちょっと筋肉痛ぎみの腹をさすりながら教室を出た。
普通の学生よりも少し低めの身長。
すらっと細い脚。
そしてその顔はいかにも年上の女性にうけそうなベビーフェイス。
そんな彼を見て、サークルでプロレスをやっているなどと考える者は一人もいない。
しかし、服の下では、高校時代の体操部での厳しい 練習によって鍛え上げられた肉体が隠されていた。
全身バネのような肉体が。
「空きあり」
静かな声と共に、素早く腕が目の前に現れて朋樹の首と腕を捕らえ、頸動脈を極めた。
「ううっ…。やめろツ!」
「チキンウイング・フェースロック!」
必死に外そうともがいたが、その腕はますます強く締め付けるばかりだった 。
「ギブか?」
「まだまだ!」
こんなに巧にチキンウイング・フェースロックを使いこなす奴は知り合いの中に一人しかいない。
同じプロレス研究会に所属する康哉だ。
その技は彼の必殺技の一つでもあった。
「この野郎!」
朋樹は肘打ちで康哉の脇腹を連打したが、康哉もプロレス研究会でトレーニ ングを積んでいる。
その肉体は普通の生徒よりもずっと引き締まって固く全く効いてない。
「懲りない奴め…」
康哉が両腕に力を込めて、朋樹の左腕と首を絞り上げた。
その途端、朋樹は言葉を発することができないほどの激痛と共に、ギブアップのジェスチャーをした。
「いてて…、何すんだよいきなり。ただでさえ、くたびれてるんだから疲れることすんな」
朋樹は額の脂汗を拭いながら言った。
「悪い悪い、手頃な獲物がいるとついつい、いたぶりたくなるだよ、俺」
「プロレスなら今日のサークルでもできるだろ」
「そうだな、楽しみにしてるぜ」
朋樹と康哉はプロレス研究会の同期生。
戦ったりタッグを組んだりの、研究会の中では一番の親友だった。
基礎体力では朋樹の方に分があったが、関接技を得意とする康哉に一瞬にして逆転負けすることも少なくなかった。
「じゃあ、俺は次も講義あるから、サークルで…」
「おお、じぁあな康哉。次は絶対負けないからな」
「ああ。」
康哉はニヤリと含みのある笑顔を残して走って行った。
こちらも朋樹同様、普通の学生よりも低めの身長だったが、体の線は明かに体育会系のガッチリとしたものだった。
康哉は高校時代にこれといってスポーツをやっていたわけではなかった。
が、根っからのプロレス好きで、昼休みなどで友達とやる「プロレスごっこ」では、負けたことがなかった。
朋樹はそんな康哉をライバルとして闘志を燃やしていたが、普段は本当に仲の良い親友だった。
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