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●プロレス(G)萌え ●名作プロレス小説のアーカイブ ●作者不詳の作品も保管します。 ●イケテル画像の保存活動(笑)
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少しカビ臭い匂いを漂わせた部屋… 
天井に等間隔で張り付いてる蛍光灯が誰もいないのに冷たく光を放ち、そしてリングを照らしていた。

ドアを開けると突然目に飛び込んできたリングを… じっと見つめている翔はその場から動けなった。

〜〜 すげぇ〜 今、俺の目の前に本物のリングがある… 

ゲイに程近い翔にとって、男同士が絡み合うエロビデオよりもそれ以上に性的感情をかき上げ熱く…そして欲求を満たしてくれる存在、それが“プロレス”なのである…  

そのプロレスで男と男がカラダを剥き出しにして闘う為に用意されたステージ…  それがリングなのだ。 

一度はリングで闘ってみたいという願望はあったが… そうどこにでもある品物ではない。だから実現することのない夢として今まで思っていたのだが… 今、その夢が目前にあるのだ。

翔はリングを見ているだけで股間が熱くなりムラムラとマラがいきり起ち、そして無意識に右手で刺すってしまった。

コンクリートの壁に囲まれたその部屋は、かなり使い古されたサンドバッグが入り口横に吊り下げられ、中央よりやや奥側にリングがあった。なぜかその周りにはどこかの飲料水メーカーが宣伝を兼ねて作った、これも使い古している幾つものベンチが無造作に置いてあった。

壁際には古ぼけたトレーニング用マシンが一箇所にかためられもう使い手がないことを物語っている。

そう、「エキサイティングボクシングジム」はすでにジムとしては機能せず、その残骸が放置された、さながら倉庫状態なのだ。

翔は我に返ると立ち止まっていたところから前に進み、そしてベンチに座った。

〜〜 そうかボクシングで使っていたリングがそのまま残されてるんだ。だから ロー プだって4本あるもんなぁ〜 でも…こんなところ…よく…  それにしてもメ ールの相手はどこにいるんだろ〜

周りを見渡したが… 誰もいない。

しかたなしに後ろポケットから携帯電話を取り出し液晶画面に写ってる時刻を確認した。

「午後22時48分」 …待ち合わせの時間には少し早いようだ。 翔はどうすることもなしにもう1度リングを眺めながら相手のことを待ってみることにした。

静まり返ったこの地下の部屋でどのくらい待っただろう… もう1度携帯を見ると既に約束の時間を20分ほど過ぎていた。翔は自分が時間を間違ったのかとも思ったが … 確かに23時と書いてあったことを思い出した。

〜〜 あぁ〜あ… 相手は来ねぇ〜し… もう帰るか… ちぇっ!つまんねぇ〜 時間潰したよな… 

と翔は思った… その時である… ドアの外からエレベーターがゆっくりと登って行く音が聞こえてきた。

もしかすると… 翔は音のする方へと振り向いた。どの階で停まったのかは判らなかったが…、再び動 き出したエレベーターは地下まで来ると鈍い音をさせて停まり、そしてドアの開く音が聞こえた。

…………。

二言三言聞き取れなかったが話し声がしたかと思うと、おもむろに入り口のガラス扉が開き人影が現われた。

翔はその人影を見て…

「えっ????  ………………」

小声で… 驚いてしまった。

人影… そこには…   “黒いマスク” を被った男が立っていたのだ。

翔は無条件に身構えた。こいつは?なんなんだこいつ… 

マスクの男は立ち止まったまま翔の方を睨み付けてる。

するともう一人カーテンを押しのけて入ってくる男が現われた。

そいつは黒のタンクトップを着て茶髪のセミロング… 一見ホストを思わすような奴だ。

その茶髪がいきなり話し出した。

「よぉ〜 ここすぐにわかったか? 地下だから判りにくいもんなぁ〜」

茶髪の男は続けて… 「翔くんだよなぁ?」

翔はマスクの男に気を許さず睨みながら取り合えず頷いた。 そんな翔へ茶髪の男は

「わりぃ〜驚かしちまったよなぁ〜 いきなりマスク被って現われたら変だもんなぁ 〜 英明!マスク取れって言っただろ〜 お前それ悪い癖だぜ!!へへへぇ〜 」 

笑いながらマスクを被った男に言った。

「エロレスやるときはいつもこうなんだ… 許してやってくれよな! あっこいつ英明… メール送った…  俺はアキラ!こいつにレフリー頼まれた…」

そう言うと2人は翔に近づいてきた。 マスクを被って現われた英明はアキラが言った通り対戦掲示板にメールしてきた本人だ。

さっきまでマスクに気を取られてしまってたいたがよく見ると…背は俺よりも低いが…広めの肩幅と胸の筋肉がTシャツに浮きあがりハダカになるまでもなく鍛えたカラダをしていることがわかる。

一方のアキラもタンクトップから覗かすカラダが…いい感じのスジ筋タイプで背も俺と変わらない。

KAT−TUNの赤西に似た顔はある意味攻撃的なそして悪さを感じる。

「英明!お前いい相手探したよな〜 さっきまで俺にあんまり期待するなよってほざいてたのによ〜 」

「…………。」

マスクから見えてる目があきらかに翔を見下げニヤついているのがわかった。

翔は姿をみた瞬間から気に入らなかった。そして苛立ちを感じていたのだ。

メー ルで挑発してきて場所と時間を指定してきたのに… 遅れて来たことと、おまけにマスクを被り顔も見せない英明を…

アキラはそんな2人の間に漂う空気が読めたのか… 

「で!こいつとエロレスやる翔くん? …翔でいいか! やるなら俺がレフリー になるぜ」 

と、本題に入ってきた。 翔はマスクをつけた英明を睨んで…

〜〜顔がみえねぇ〜から年上かなんだかわかんねぇ〜けど… どっちにしろこいつ俺を舐めてやがるよなぁ〜 試合中にマスク剥ぎ取ってその面晒してやりたいぜ …  〜〜〜〜〜 翔は考えた。

そして 「アキラとか言ったよな〜 こいつと相手してやってもいいけど… こんな奴相手になんのか〜??このナルシストの固まりみて〜なマスク野郎がさぁ〜〜〜」

いつもの翔はそんなに気が短い方ではないが、よほどこのマスク野郎が気に食わないのだろう。咄嗟に挑発する言葉を吐いた。

「……………。」

マスク野郎は再び笑みを浮かべるだけであった。

「じゃあ決まりだな!」

翔には見えなかったが…アキラも口元を歪めニヤついた。

「翔〜まさかその格好でやろうてんじゃねぇ〜よなぁ〜 早くそっちで着替えちまえよ!」

と催促してきた。 翔は言われた方へ行くとそこにあるベンチで、来る前から穿いてた競パンだけになる ために着ていたタンクトップとジーンズを脱ぎ捨てた。

〜〜 あいつマジ〜上物だよなぁ〜 超イケてる顔してるし、おまけにあのカラダだぜ… うぅ〜ヨダレもんだだよなぁ〜! おぉ〜あいつ競パンでやろうてのか〜  うぅ ぅぅぅ〜たまんねぇ〜〜 

アキラは着替えている翔をみながら独り言をつぶやいた。

そして… 「なぁ〜翔 おまえリングシューズ持ってねぇ〜だろ! ここ前はジムだったんだけど、その時使ってたシューズがあるからさぁ〜 そう!そこのロッカーの中に…  中古だけど好きなの履けよ!」

アキラは親切ぶって翔に言った。

その時は考えもしなかったが… よく考えると何年も前に閉めたと思えるジムで使っ たシューズなんて履けるものが残ってるわけがない。なのにロッカーを開けてみるとそこそこのシューズが…それもサイズがそれなり揃えて入っていたのだ。

翔は自分の足のサイズと合うシューズを取り出すとそれを履いた。

一方英明は慣れたもんで翔が着替えてる間にとっとと黒の競パン姿になってリングに上がっている。

そしてアキラと声を潜め話し出した。

「あいつ… 自分から乗ってきぜ!へへへぇ〜たまんねぇ〜 なぁ〜アキラ!  こんな上玉初めてだぜ〜  で、わかってんだろうな〜いつものように…」

その言葉にアキラは暗黙の了解と言わんばかりに頷いて返した。

英明は青のコーナーへと進むとコーナーポストにもたれ掛かり、両手をロープに広げ、 マスクから見えている唇をゆっくり舌で舐め回しながら翔を待った。

競パンとシューズを履いた翔はリングの手前まで行くと、壁に大きな鏡がリング に向けて3方向にあることに気づいた。

〜〜 ここってリングがあるだけでもすごいのに… 鏡まであるとは… 〜〜〜 〜 翔はあまり深く考えずそのまま右手でロープをつかみ反動を加えリングに登った 。

そこは… いままであこがれそして想像していた通りのリングそのままだった。

まして対角線の向こうには今から闘う相手… マスクをつけた相手が睨んでいる。

こ の状況だけで正直満足しそうな翔である。

マスク野郎は生意気な態度でこっちを見ているその姿、そのカラダは思ったとおりに筋肉の形がはっきりとした胸筋と割れた腹筋を持っていた。そしてまだなにもしていないのにその胸筋にある乳首が小粒の豆のように尖って起っているのを見つけた翔は急にエロさまでを感じたのだ。

そのまま目線を黒の競パンに移すと…もっこり膨らんだマラの形が巨根の持ち主であるとわかった。

翔はリングに上がった時から、普段の自分から次第にレスラーへと変化していく自分を実感した。

そう!気に食わない相手! 目の前にいるマスク野郎を潰すための野獣へと変貌していく自分に…。

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