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●プロレス(G)萌え ●名作プロレス小説のアーカイブ ●作者不詳の作品も保管します。 ●イケテル画像の保存活動(笑)
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淳に早くも親友が出来た。勇太だ。
クラスは違ったが、たびたび行き来があった。二人はプロレスで、お互いの力を確かめ合ったのだ。

まだ始まったばかりの1年生の中で、二人がどのように知り合ったのか知るものは少なかった。淳と勇太は文字通り、ぶつかりあって、理解の入り口にたったわけだ。


 勇太、今日ウチに来いよ。

 オウッ、いくいく。

今日は部活のない日だった。


淳と勇太は連れ立って家路についた。

 昨日の深夜の「バトルアーツ」のビデオ見るか?

 見る見る!ウチのテレビじゃ見られないんだ。

 いいよな「バトルアーツ」は。バチバチだもんな。

 ああ、ガチガチだぜ。シビレルよなァ!!

二人はビデオを見始める前から興奮していた。
内様は思っていた以上に充実していた。
キックのやりとりからグランドへのバチバチ感は二人の闘争心に火をつけるのにはもってこいの試合がめじろ押しだった。

 おう!淳!いっちょヤんねぇ?

淳はすかさず立ち上がると、制服を脱ぎはじめた。
勇太もいそいで脱ぎ出した。

 今日は勝つぜ!!

勇太はまだ淳から勝ち星をとっていなかった。
二人は軽くストレッチをして、体調を整えた。

 準備はいいのかよ、淳!

淳は早速、勇太に飛びかかった。
淳のヒザが勇太の腹に入った。腹を押さえる勇太の首を両股で固定すると淳は抱え上げてジャンプ。ドスンと勇太の頂頭部を下に突き刺した。パイルドライバーだ!!。

 がっ!!
 イッテー!!いきなりかよ!!

今日の淳の攻撃は早かった。うずくまる勇太のノド笛をめがけて、ギロチンドロップ!淳は勇太に被さり、カバーの体勢。勇太も簡単にはカウントを取らせたりはしない。

 まだまだ、へばっちゃいねーてッ!

淳は腕ひしぎ逆十字をねらうが、逃げられた。
バックを取られた淳を軽々と抱え上げると、勇太は自分の膝の上に淳の尾てい骨を打ち付けた。アトミックドロップ!!
  
 うっっ!!!グウウーー!!!

 へへ、効くだろ!

淳は倒れこむ。頭に痛みが響いた。
勇太は淳の右足をとり、腰をおとした。片逆エビ固めだ。

 オラっ!!どうだッ!ギブかッ?

 ッッううアアアー!!ノーッ!

 これでど、う、だァー!!!!

淳のからだが限界まで反り上がった。

 ッッぐうがアアーー!!

 ギブアップかよっっ!!?淳っ!!??
 オッラァ!!どうよっっ!!?参ったか!!?

 ッぁぁッ!!ロープッ!ロープッ!!!

極まった場所が良かったら、淳はギブしていたかもしれない。勇太は技をほどくと、淳を中央まで引き寄せた。

 今日は勝つぜ!

一段と気合いを込めて、淳を立ち上がらせると、水平チョップを胸板にたたきこんだ。淳は一発を耐えて、お返しにヘッドバットを入れた。不意をつかれた勇太は目をつぶってしまった。淳はチャンスとみるや、バックから勇太に脚をからめ、右脇下にもぐりこむとコブラツイストを完成させた。

 ガッハッっ!!グぅうおお!!

 この前のお返しだぜっ!!!!極まってんだろっ!?

淳の首筋に対するクラッチは完璧だった。

 オラぁぁっ!!オッラァぁ!!ギブか?

 ガッ!!ハガっっ!!まだっ!まだッ!

淳はさらに体全体を使い、極めていく。深く入ったコブラツイストに勇太はギブ寸前だった。

そのとき、部屋に翔が入ってきた。

 オッ!やってるなー。オレもしてぇ!

 兄貴はレフリーだ!


コブラツイストを締め上げながら淳は翔に言い放った。

 オウオウ、どうだ?勇太、ギブか?

 オオッッァァァーーー!!ノーッ!
 
 よし、勇太!淳の左脚のロックがあまいぜ!

翔は勇太にアドバイスを送った。
勇太はその言葉に動いた。左ひじを淳の左膝に打ち込んだ。淳のコブラツイストはとたんに壊れてしまった。

 っっとに!!兄貴はなに言ッてんだよ!!

翔は知らん顔で、あぐらをかいていた。

 ああ、痛ッー!!

勇太は力を振り絞り、淳にローキックを数発ケリこんだ。淳の上半身がかがんだ瞬間をねらい、右脚を淳の左脚に引っ掛けると反動で、左脚を首に掛けた。

 ッッラアアアアアーー!!!!どうだー!!

勇太は淳の右腕を左腕で固めると、上体そ反らし上げた。
 
 卍だぜッ!!!

 淳!極まってるぞ!ギブアップか?
 スゲェぜっっ!!勇太っっ!!

勇太は待つことなく力を加えた。勇太のふくらはぎが今にも淳の首を刈りあげるいきおいで絞り、締めた。

 オラオラっっ!!どうよっっ!淳!
 オレの卍はどうよっっ!!!??

 淳、いいぞ、ギブしろ!!

 これでどうだー!!!!

勇太の気合いが淳に響いた。

 ガッハァぁ!!!ハガァァアーーー!!!
 ギブっ!!ギブアップッ!!!!

勇太は淳を解放した。二人とも汗みどろのプロレスだった。

 どうだったよ!オレの卍は?極まってたか?

 いってーよ。まったく。加減しろよ。

淳は首を摩りながら答えた。

 よし、勇太!オレの番だぜっ!!??しようぜ!!

 ダメッすよ!!翔先輩とはまた今度ッてことで!

 やろうぜ!オレもプロレスしてぇ!!

 今日はもう終わりっすよ!!

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