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●プロレス(G)萌え ●名作プロレス小説のアーカイブ ●作者不詳の作品も保管します。 ●イケテル画像の保存活動(笑)
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白と黒のツートンカラーであしらわれた都会派スポーツジム。

ここには様々なマ シン が用意されカラダを鍛える会員でいつも賑わっている。

専属トレーナーがメニューを考え会員をサポートしたり、また入会間もないビギナー会員へマシンの取り扱いを教 えたりするこの担当が翔と智也のバイトであった。

従業員ロッカーからスポーツウエアに着替えホールに出てきた智也は、本来会員が利用する胸筋チェストマシンに座ってトレーニングに励んでいる翔がいるのに気が つい た。

「おいっ なにやってんだよ!ちゃんと仕事しろよ 」

黒く日焼けした額、肩、胸から汗が吹き出ている翔に向かって言った。

「よぉ〜智也!今からバイト? ご苦労ご苦労!で、何?何だって?俺のこと!
へへぇっちょっとマシンの具合を確かめてるってことで…見逃せよ
それに俺がデ モンストレーションしてると客達もやる気が出たとか声掛けてくるし!
いいモデルやって んだって! でもその実態は…今夜だぜ!今夜のためにカラダ調整しねぇ〜とな 」

翔はマシンから立ち上がると笑顔で言い返した。

智也は翔のそのうれしそうな姿に半ばあきらめるしかなかった。

「はいはい」

と 適当 に頷き智也はその場を去った。

翔は再びマシンを動かしカラダの各部位、いきり立つ筋肉をあらわにトレーニングを始めた。

その姿を遠目よりゲイ的視線で眺めているのはいうまでもなく智也だった。

バイトが終った翔は一旦家に戻り約束した時間になったので出掛ける事にした。 外はすでに夜の風がゆっくりと漂い静まり返っていた。出掛け様に携帯電話を持ってくるのを忘れ再びマンションに戻ったせいで智也との待ち合わせ時間がぎりぎりに迫っていた。

焦りながら小走りに待ち合わせ場所であるカフェに急ぐと店の前で智也の姿が見えた。

「智也ぁ〜〜〜 すまんすまん待った? 」

「ああぁ〜 俺も今着いたとこ… 」

智也は翔を見つめ言った。

「なぁ〜なぁ〜智也!!ここ触ってみぃ〜 ここ!俺の胸触ってみぃ〜!
すげ〜いい感じだろ昼間の成果かなぁ〜 」

無邪気に胸を突き出し触れと強要する翔に… やっぱこいつが好きだと智也は思った。

「なぁ〜翔… 今更だけど… マジ!エロレスやりに行くか?
シカトしても俺はいいと思ってんだけどな!
行かなかったときはお前との関係をバラすとか言って たけど…
俺、お前と付き合い続けれるならこの関係が世間にばれても平気だぜ!
俺 、お前のこと愛してってから… 変な脅しなんか乗らずにこのまま俺の部屋に直行しねぇ〜か 」

本心だった。翔とならゲイだってことがバレてもいいと思ったのだ。

「何言ってんだよ!バレたらどうすんだよ〜 俺も智也が好きだけど… やっぱ マズイって!
それにお前と俺は最強だぜ。たかがエロレスだろ〜この間みたいにひぃ 〜ひぃ 〜言わせてやろうぜ!もしかしたら今日も本物のプロレスラーとやれるかもだぜ 」

翔はノリノリだった。

唯一、翔の口から「好きだ」と聞けたことは嬉しかったが … 確かに翔は並みの奴より数段運動神経はある、格闘技のセンスも持ってるとは思う。 そういう俺も勝つ自信くらいはあるが… 例の噂… 噂がどうしても気になるのであった。

古びた雑居ビルの前。2回目であったので今度は迷うことなくたどり着いた。

2人は無 言で正面入口に向い横並びで立ち止まった。

「着いたな!智也 入るぜ 」

翔は言葉数少なく声を掛けてきた。

「ああぁ〜 入るか…」

智也もここまで来たことで決心したのか翔に同意した。

相変わらず薄暗いエレベーターホールへと進み地下へと階段を降りようとした時 、前回レフリーと称したアキラが壁にもたれながら立っていた。

「よぉ〜 お二人さん 約束どおり来たんだ… へへぇ逃げるかと思ってたけどな 」

舐めた口調で話し出したアキラへ翔は飛び掛り胸ぐらを掴んだ。

「ほざくな!うるせぇ〜 …
ん〜〜待てよ そうか またこの前みたいにシコシコ嗚呼ぁ〜〜んってやって欲しいってか 」

翔の悪舌は絶妙だった。

智也もアキラに近づき面を切った。

「わ・悪かった… 離せよ… む・迎えに来たんだお前らを 」

手が離れるとアキラは一瞬ホッとし話し出した。

「今から控え室に案内するから俺に着いて来い …はぁ〜しかし… 翔〜お前マ ジ!力強ぇ〜なぁ〜」

首を摩りながらアキラは歩き出した。

エレベーターホールをさらに奥へ、この間降りた階段を横目に進んだ。古びたビルは見た目はそう大きくないのだが奥へ奥へと伸びるビルであった。その一番奥、行き止 まりとなった右側に地下へと通じる別の階段が現れた。

地下に降りるとそこには 長い 廊下が正面に伸び、一番手前の部屋へとアキラは2人を案内した。コンクリートに囲まれ6畳くらいの広さである部屋は、ボクシングジムとして使われていたときはロッ カールームだったのだろう。壁に禁煙だとか、整理整頓、新人戦の対戦成績が書かれた紙なんかがセピア色に変色し今にも剥がれそうであった。

グローブを掛けるためのフックが複数あるのもここがボクシングジムであった証だろう。

「ここで着替えるんだ。
いいなそこのダンボール箱にシューズとか入ってるから好きなの使えばいいぜ 」

「あっ!それから着替えたらそのままこの部屋で待ってろよ 試合前になったら呼び にくるからな 」

そう言うとアキラは部屋を後にした。

「…なんかすげぇ〜本物ぽいよな選手控え室なんかがあるってさ智也!
見ろよほらっこの箱の中いろんなものがはいってるぜ」

翔はダンボール箱からリングシューズやそのほかにも入ってるものを出してはしゃいでいる。

智也はそんな翔へ返事は返さず、じーっとその様を眺めていた。

そして

「翔〜 着替えるぞ お前競パン持ってきたんだろうな? 」

智也はおもむろにジーンズを脱ぎだし競パンに穿き替えた。

「おおぉ〜すげ〜 やっぱお前とは気が合うぜ! 俺もブルーの競パン持ってきたんだぜ」

智也・翔ともにブルーの競パン… である。

「なぁ〜これ着けるか?」

と、ダンボール箱から取り出したのは、エルボーガードやニーサポーター、レガ ース、リングシューズだった。

翔はすでにリングシューズを履きだしレガースをつけていた。

「智也も選べよ〜 こんなのつけるの初めてだけどな 」

そう言われ智也も適当に装着してみた。

「どぉ〜? うぉ〜〜すげぇ〜智也!本物のレスラーみたいだぜ!」

翔は智也の姿をみて絶賛した。

「なぁ〜Tシャツ智也!Tシャツ脱いでくれよ!
すげ〜 すげ〜かっけぇ〜よなぁ〜お・俺はどう?」

着ていたタンクトップを脱ぎ捨て智也に見せた。

翔の言う通りだ。智也は翔の出来上がったカラダにジャストフィットして、JJキ ングと引けを取らないレスラーぽい姿にもう釘刺しになってしまった。

「いいぜ!いい〜 お前のレスラー姿見れて俺!最高な気分だぜ! 」

それまで黙っていた智也も思わず声を上げた。

「翔〜〜 俺ちょっと…ションベンしてくるわ トイレ適当に探すからお前ここで待っててくれな 」

OK!と返事すると智也は部屋を出て行った。

ひとりになった翔は壁にちょっとくすみ掛けた鏡に自分の姿を映してみた。

する と不思議とナル気分に陥ってくる自分があるのに気がついた。

鏡に映った目線は頭の先から顔、首、胸、腹、股間と徐々に下がり胸元辺りを見つめたときには右手を股間にあて摩っていたのだ。

「嗚呼ぁぁぁぁぁぁ………… 」

左手で髪を掻き揚げポーズなんかを取りはじめ酔っていた。

ドン・ドン ドン・ドン ドアをノックする音がし、翔は智也だと思い

「入れよ!」

と声を掛けた。

すると鏡越しに映っているのは… キング… JJキングだった。

ハッと振り返った翔にキングはいきなり抱きついたのだ。

「よぉ〜メールの返事聞きに来たぜ… 俺の男になるだろ…」

耳元でそうささやいた。 急に抱きつかれ驚いたのもあるが… 正直このままキングに抱かれていたいと思う気 持ちが片隅にあった、

メールを見たときは馬鹿にするなと思ったが… こうして前からあこがれていたキングのカラダが自分のカラダと密着… 鍛えたキングのカラダ… あのイケメンの面が頬にあたっているこの状況… 翔は腕をキングの背中に回し抱き合いたいとまで思ってしまった。

「お前のレスラー姿いいぜ!俺の好み通りだ。 なぁ〜付き合おうぜ俺様と… 」

キングの低くしゃがれた声が翔の意思を迷わせた…

「キング… 俺には智也がいるんだ。智也の存在がなければキングと付き合いたかっ た… 」

翔はそう言い切った。

するとキングは翔のカラダから離れ、目を見つめて再度聞きなおした。

「もう1度言うぜ 俺様と付き合え 俺様と… 」

しかし翔の気持ちに変化はない。首をただ横に振るだけであった。

「そぉ〜か… いいんだな… じゃぁ〜今夜の試合楽しませてもらうわ… お前の喘ぐ姿をな… 今日の試合相手は… 相手は… クックックゥ… 楽しみにしとれや… 」

意味有り気な言い方が気になった… が、キングはそう言うともう一度翔を抱きしめ唇に軽くキスをし部屋を出て行った。

マジ…智也の存在がなければキングと付き 合ってたんだろうなとドアをみて考えた。

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