忍者ブログ
●プロレス(G)萌え ●名作プロレス小説のアーカイブ ●作者不詳の作品も保管します。 ●イケテル画像の保存活動(笑)
2025-041 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 prev 03 next 05
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

山手線の電車からJR新宿駅のホームに降りたちょうどその時、 携帯電話の音楽が鳴り始めた。

アキラからだった。

「もしもし、タカシ。ごめん、今日どうしても仕事が終わらないんだ。ドタキャンで申し訳ないけど、中止してまた違う日に変更してもらっていい?」

「そうか、残念だけど仕方ないね。都合の良い日をまたメールするよ」

今日はアキラと夕方6時から新宿のラブホでプロレスごっこをする予定だった。

彼とは2年前に対戦掲示板で知り合ってから定期的に対戦していた。
彼は俺と同じM系プロレスフェチだったが、ごっこ系が好きで、半まじ位が好きな俺にはちょっと物足りない感じであった。

しかし、そのセクシ ーな裸体、ちょっとイケてる顔はその物足りなさを十分穴埋めしていた。
それにしても、あ〜あ、やりたかったなあ。

5ヶ月ぶりの対戦をほんと楽しみにしていたのに。
時計の時間はちょうど5時。
一時間前に着いて、新宿2丁目のバラエティショップで発売されたばかりのゲイプロレスのビデオを 買って、ちょっとブラブラしながら行くつもりだったのだが、さて どうしよう?

「とりあえず、ビデオを買って帰ろうか」

そう思った俺はショップ に向かった。
そして新作のビデオを買って店を出た時、ある看板が 目に入った。

それは「カリブの王子様」というホストパブであった。

カリブの王子様、最近は出張系に押されているが、かつては栄華を誇った新宿2丁目の老舗のホストパブだ。 そしてここには「和也」と言う格闘技プレーヤーが在籍していた。

和也のプロフィール。

『現在格闘技プレーヤーランキング2位 175cm 75kg 22歳  総合格闘技をやっている格闘家。 筋肉隆々の鋼鉄の体を持ち、技は多彩で、スピードと力を兼ね備えた 最強の格闘技プレーヤーである。ノンケのためエロいプレイは 得意でないが、本物の格闘家にぼこぼこにされたい方には超お薦め」

掲示板ではこんな紹介をされていた。

俺は今まで和也を指名したことは一度もなかった。
と言うのは彼の格闘技プレイはあまり自分の好みではなかったからだ。
俺はどちらかと言うとエロあり、急所あり、言葉責めありの多様な責めで苛められるのが好きだったが、和也はエロい部分が全く得意ではないみたいだった。

でもやってみても面白いかもしれない。
カリブの王子様を前にして、俺は急に和也との格闘技プレイに興味が湧いてきた。

アキラとできなかったせいもあったのだろう。
何かむしょうにやりたい気分だったのだ。

彼が今日店にでているかどうかはわからなかったが、とにかくこの店に 入ってみることにした。

店に入ると、そこは普通のパブスナックで、入り口では売専ボーイ達が並んでいる。
俺自身はこのような店に入るのは好きではない。
他の客と顔を合わすのがなんか恥ずかしいからだ。

顔を下に向け、伏目がちにしながらも和也を探した。
そして部屋の端の方に立っている彼を見つけた。

ホームページの写真で彼の顔はわかっていたが、実物はそれよりもっと野郎系だった。
あごにはヒゲがあり。眼光はするどい。写真よりイケメンには違いないが、ちょっと怖い感じだ。

席に着いて一杯のウーロン茶を頼むと、すぐさま和也を指名した。

そして早速に二人でこの店を出ると、いつものラブホへタクシーで直行した。
ホテルに入りシャワーを浴びると、俺は彼に話しかけた。

「実は格闘技プレイがしたいんだけど」

「いいっすよ!今まで何度かやってるんで!」

「俺はガチンコで行くからそっちも手加減せず、容赦なく技を掛けてくれ。ルールは完全敗北を認めるまでのデスマッチ対決。 ギブアップしたら5秒間の猶予をもらい、その間に再びファイティング  ポーズを取ること。その間に立ちあがれない場合はもう一方の相手は容赦なく次々技を掛けて良い。  そして一方が「完全に参りました」と相手に言って意志表示することで決着。そして負けた方は勝った相手にフェラをすること」

「はあ?いいっすよ」

彼は言葉少なく朴とつとした青年だった。

実際、今まで俺は格闘技プレーヤーとこんなルールでプレイしたことはない。
負けるのはわかっているが今回は一度ガチンコで対戦してボコボコにされてみたかったのだ。

対戦コスチュームはもちろん競パン同士。
それ以外はありえないのだ。

最近の水泳選手の水着を見てると、本当に世の中に競パンというものが なくなってしまったらどうしようと思うくらい俺は競パンフェチなのだ。

今日はちょうどアキラとのプロレスごっこ用に5枚の競パンを持ってきていたがその中でも彼の雰囲気に合うようにストロングスタイルっぽく黒の競パンを穿かせた。

競パン姿の和也はさすがにすごい体をしていた。
プロフィールの紹介通り、筋肉隆々の体。
腕をくの字に曲げると、上腕部には こんもりと盛り上がる力こぶ。
下半身もすごく、太ももにも力強く筋肉 が付いている。
ただウエイトで作ったようなバルクアップされた感じではなく研ぎ澄まされた筋肉が付いたまさに格闘家の体だった。

競パン同士になった二人は準備体操をして体をほぐし始める。

さあ和也との格闘技プレイが始まるのだ。
わくわくしてきた。

か〜ん

まずは手四つ組み合ってみた。

「ああああ...」

いきなり手四つに組んだ指に痛みが走る。
和也のすごい握力が俺の指を挟みつける。

「ああ!!指がつぶれてしまう!!」

ひざを付き、頭を垂れ必死に耐える俺。
プロレスではよくある光景だ。

そして和也はひざをついた俺を上から抱えあげるようにして持ち上げるといきなりパーワーボムを掛けてきた。

そのすごいスピードとパワーで、 俺の頭はマットにのめりこみ、衝撃が走る。

「ちょっと危ない!」

そんな事を思う間もなく、和也はマウントポジションを取ると俺の首にひじから先の腕を食い込ませてきた。息が出来ない。ギロチン締めだ。

「ううううう...」

苦さに耐えかねて、早くもいきなりタップする俺。

さすがに総合格闘技やっているだけはある。
やっぱり強い。
俺は立ち上がると、再びファイティングポーズを取ると和也に掴みかかる。

和也はさっと身をかわすと、俺の下半身をタックルするように捕まえ、 持ち上げて落とすと、すかさずアキレス腱固めを決めてきた。

俺の足首を取り、腕で挟んで体を捻る。
激痛が走った。

「ぎゃあああ....」

またまた大きな悲鳴をあげタップする俺。

1秒.2秒....5秒たった。
しかし俺はアキレス腱の痛みで 立ちあがれない。
こんな強烈なアキレス腱固めは初めてだ。

すると和也は容赦なく今度は脚を俺の胴に巻きつけて、一気に胴締めで締め上げてきた。

「くくく苦しい...いいいい痛い。ああああ...」

和也の絞めつける力は想像を絶するものだった。
そしてさらに和也の太い腕が俺の首に巻きつく。
胴締めスリーパーだ。

どうやったって耐えられるはずがない。
声もでず、もがき苦しみながら たまらずタップする俺。

必死で彼の腕叩くが、しかし和也は技を外さない。
意識が薄れてくる。

「反応が遅いのか?うそだろ?間違いなく気絶する」

体がしびれ、力が抜け、意識がもうろうとしてきた時、やっと技から 開放された。

和也の技を掛けるスピードは速く、とてもかわすことが出来ない。
あっという間に捕まって、いとも簡単に料理されてしまう。
しかも掛ける技が強烈すぎる。ちょっと危ない気がする。。

「手加減せず容赦なく技を掛けて良いよ」
という俺のリクエストに 正確にプレイしているのだろうか?
それともいつもこんなプレイをしているのだろうか?

「ちょっと、手加減してもらおうか。いや俺だってマゾの端くれ。 痛いのは大好きだ。とことんやってやれ」

そう決心すると再びファイティングポーズをとって彼に挑んだ。
再び二人が組み合った。
しかしあっという間にバックを取られ バックドロップで投げられる。

そしてそのまま押さえ込まれて脚を絡められて股裂き状態にされる。

「おおお...ああ..ギブアップ!!!!」

しかし技を解かない和也。

解かないどころかさらに彼の手が俺の金玉を掴んで絞り始める。
完全に身動きできない状態で股を裂かれ金玉を絞りあげられた。

「ぎゃあああ...ギブギブギブギブ!!!」

ギブアップの連呼。
しかし和也は楽しむように甚振り続けた。

さんざん甚振られて技から開放された俺はもはや5秒でたちあがれない。

和也は俺を無理やり引きずり起こすと、両腕で俺の体を抱え込んで締め上げたベアハッグだ。

和也の怪力ベアハッグが俺の体を揺さぶりながら締め上げる。   
彼の腕の中でもだえ苦しむ俺の弱々しい姿がホテルの鏡に映し出される。  
惨めな姿だ。
手でタップしながら俺はギブアップを連呼する。  

それでも和也はギブアップした俺をしばし弄ぶようにベアハッグで揺さぶり続けた。

グロッキー状態の俺をマットに落とすと和也は今度はうつ伏せ状態の俺のあごに片手をもう一方の手を俺の股間にもぐりこませて急所を鷲掴みにすると一気に胸のあたりまで俺を持ち上げた。

それはちょうどシュミット流バックブリーカーで持ち上げた時の裏返し状態で俺の背中が和也の胸にあたって横倒しで前を向いて持ち上げられた状態だった。

そしてここで和也は鷲掴みにした俺の金玉を一気に握り潰した。  

「おおおお...痛い!!つぶれる!!」  

悲鳴を上げてじたばた暴れる俺。
しかし和也の怪力の前には無駄な抵抗だった。
しばらくの間、金玉を甚振り続けられ、そしてマットに放り投げられた。  

さらに腕をとられ逆十字か?いや三角締めだ。

必死で逃げようとするが、まさに無駄な抵抗。
完璧に三角締めに極められてしまう。
そして予想通りの強烈な絞め。

意識が薄れていく中必死のタップをする俺。  

絞めが緩む。今回はあっさり許してくれたと思いきやすぐにまた締め上げられた。

和也は俺が気絶するギリギリまで締め上げ、そしてゆるめまた締め上げながら俺の苦しむ顔を楽しそうに眺めている。  

やっと三角締め地獄から開放された俺は完全にグロッキー状態。  
和也は今度は俺をうつ伏せ状態にしてその上に自分の背中を乗せた。  

彼の背中に俺がうつ伏せで敷かれている状態だ。  

「一体何の技掛けるんだ?」  

すると一方の手で俺の首を絞めもう一方の手でを太ももを掴んで背中を支点に逆エビのように反らし始めた。  

鏡には反りかえった俺の姿が映っている。  

首を絞められながら、背骨を痛めつけられる複合技だ。  

「ああああ、ギブ、ギブ!!!!」またまた必死でタップする俺。  

そして絞めが効いてくる。  

「あああ.くくく苦しい!!」  

気絶する!いや先に背骨が折れる!必死で彼の手を叩く。

「もうだめだ」

そう思った寸前で技から開放された。  

和也はほとんど言葉を発することなく、まさにターミネーターのように次々と技を掛けてくる。
ガチンコ対決と言っても俺は一方的に技を掛けられているだけだった。

それは人間同士の格闘技というよりはサイボーグと対決し、その圧倒的なパーワーに凌駕され葬り去られるひ弱な人間のようであった。  

もはやプレイはドミネーション化しその後も和也の一方的な残虐行為が続いた。  

和也は色々な形から絞め技、関節技を繰り出した。  
実際、自分がどんな形で決められているのかわからない状態だったが、 俺はそのたびに悲鳴を上げギブアップとタップを連発し続けた。  

しかし和也は俺の苦しむ顔を観察しながらギリギリまでは技を解かない。  
体のあちこちに激痛が走り、特に絞め技でのどはもうかなりやられていた。  

さらにSTFから逆エビとプロレス技で甚振られた俺はすでにほとんど戦闘不能となっていた。 

そしてプレイはエンディングにかかってきた。  

和也は再び俺を引き起こすと、俺の股間と首筋に手を掛け一気に持ち上げ、アルゼンチンバックブリーカーに捕らえた。  

そしてホテルの鏡の前に立ち、その姿を見せつけた。和也の両肩の上の俺の哀れな姿。
片方の手は俺のあごの下に掛けられ、もう一方の手は急所鷲掴みにされ、そして力を加えられて体が弓のように反らされている。   

「ああああ、ギブアップ!!ギブアップ!!」 

しかし和也は力を緩めることなく揺さぶり始める。 

「「完全に参りました。」と言え!!」

初めて聞く和也のドスの聞いた声。  

これが和也の最後の決め技だった。  

「誰が言うもんか!!まだまだ!!」

俺のマゾ魂が呼び起こされる。 

しかし、そんなのはつかの間、和也はさらに力を加えて俺の背骨をきしみ始めさせ、鷲掴みにした急所と金玉を一気に握りつぶしにかかった。  

「ぎゃあああ....ギブギブギブ!!!!!」 

「はっきり言え!!」  

「ああ..完全に参りました!!」

俺はついに完全敗北を認めた。  

しかし和也はさらに揺さぶり続けた。  

「あああ...痛いよ!もう助けて!」 

「もう一回言え!」  

「ああああ...かか完全にまま参りました!!」   

「もう一回言え!!!」  

「ああああ....かかか完全にままま参りましたぁぁ!!もう助けて!お願いです!許して!」 

激痛で憔悴しきった俺はかすれたひ弱い声で嘆願した。  

「よ〜し!許してやる!」  

和也は俺をどさっとマットに落とした。  

マットに横たわる俺。

しかし束の間の休息を与えられるとすぐに髪を掴んで引きずり起こされ、フェラを強要される。  

「さあ、しゃぶれ」  

俺は仁王立ちになる和也の股間に顔を埋め競パンの上からそのもっこりを手でさすり、ほお擦りしながらしゃぶった。  

その姿は主人の命令に従順に従う奴隷のようであった。  

彼とのプレイがすべて終わった。しかしまだ足首、のどそして背中に彼に掛けられた技による痛みが残っている。  

それはいかに彼のプレイが強烈であるかを物語っていた。  

そしてその強烈な格闘技プレイは多分、強烈な痛みを快感とするマゾのプロレスフェチ達によって求められたものなのだろう。  

彼とのプレイは圧倒的に強い者に一方的に痛めつけられる快感と本物の格闘家の強烈な技を味わうことができた。  

そしてプレイ中に感じる和也の格闘家の香り。
それはちょっと危険な香り。




(とってもいい感じすよねぇ!!もっと色々読みたいっすねぇ!!)
PR
「やっぱり、返事来ないか」 

『Sのバリタチ野郎、25歳、筋肉質、技かけるの大好き!技かけられたいマッチョなM野郎募集!』

掲示板でみつけたこの相手に対戦希望のメールを送ってみたのだ。

マゾで技掛けられて苛められるのが好きな俺は対戦掲示板でSっぽい野郎をみつけてはメールしていた。ぜひ対戦して、滅茶苦茶に甚振られたかったのだが、彼の好みのタイプではなかったみたいだ。

俺の体形はマッチョではなかったけど、水泳で鍛えた体は30歳半ば近くなっても締まっていて腹筋、胸筋もそこそこ付いてはいた。 

多少,自分の体に自身のあった俺は画像を送った後、少しは期待していたが返事は来なかった。

プロレスフェチはどっちかと言うとMの方が多いみたいだ。  
マグロとか一方的にやられたいと掲示板に書くと、ほとんど相手にされないため、大体の奴がMであることを書かないでいるが、本当はMというのが多い。

だから対戦相手も圧倒的にMが多い。  

M同士、お互いSになったりMになったりしながらお互いが楽しめる様,妥協しあって対戦する。

しかしプロレスフェチといっても趣向は様々だ。
そして同じMでもどんな風にやられたいとか少しずつ趣向が違うのだ。 
ましてやゲイだから相手の風貌も気になる。 
それゆえ心底欲求が満たされることは中々難しいことだった。 

時々こう思うことがある。 

「あ〜あ、イケメン野郎に滅茶苦茶に苛められたい!!」と。 

こんなとき俺は自分の欲求を満たすため、格闘技プレーヤーと格闘技プレイをすることにしている。

”格闘技プレーヤー”

それは格闘技プレイのできる売専ボーイのことである。 
ノンケには格闘技プレイをしてくれる専門店がある。  
そこでは専用のリングがあり、女王様がM男を格闘技やプロレス技でボコボコに痛めつけるのだ。 

しかしゲイ用の格闘技プレイの専門店、すなわち男が男をプロレス技や格闘技の技でボコボコに痛めつける店は存在しない。 

そこでそんな趣向をもったマニア達は売専ボーイ達にそれを求めた。 
レスリングや柔道といった格闘技経験者のボーイ達が彼らに指名され、格闘技プレイを求められた。

そしてマニアの一人が2ちゃんにスレを立て、そこでマニア達は売専ボーイ達の情報をやりとりをした。 

やがて格闘技プレイのできるボーイ達は格闘技プレーヤーと呼ばれるようになり、そしてとうとう格闘技プレーヤーのランキングまで作られるようになった。 

そして、俺は現在総合ランキング3位の格闘技プレーヤーである怜治を指名した。 

彼のプロフィール。 
身長172cm、体重64kg 柔道経験者。  

彼は細身ながら筋肉質で均整の取れた美しい肉体を持ち、涼しげなイケメン顔をした好青年だった。 また中学、高校と柔道をやっていた強者だが、その素朴で優しげな顔からはとても想像がつかなかった。 

俺は怜治のことは結構気に入っていて、今まで3回指名していた。 

彼とはストーリー決めてシチュエーション風にやる格闘技プレイを今までやってきた。
ここ2回は先輩が後輩にプロレス技で甚振られ犯されるといった内容をプレイしてきた。 

格闘技プレイをするにあたって俺は怜治に様々な要求を出した。 
それは自分の欲求を完全に満たすためにどんな風に甚振られたいかを怜治に理解してもらうためだった。 

・できるだけリアルな感じをだすため技はこちらが痛みを感じるくらいに強く掛けて欲しい。 
・急所も攻撃して欲しい。快感攻撃から痛みを伴う位のまで。但し叩いたり、蹴ったりするのは× 
・少しはエロく攻めて欲しい。 
・俺が完全に降参するまでギブアップしても次々技を掛けて欲しい。 
・言葉攻め等入れてSっぽく責め立ててほしい。 
・エンディングはレイプするようにのように強制フェラ後犯されたい。 

そして怜治はこちらの要望にかなり正確にプレイしてくれる有能な格闘技プレ−ヤ−だった。 

俺はいつもプロレスごっこをする新宿のラブホに先に入って彼の来るのを待った。 

「ピンポ〜ン」部屋のベルが鳴る。  

怜治の到着だ。 

髪を切ったのか?前より少し男っぽくなった感じだ。 
さっそく二人はシャワーを浴び、そして競パンに着替える。 
彼にサイドが浅いお気に入りの競パンを穿かせるともうそのセクシーな姿に俺の物はビンビンになってしまうのだった。 

「今回はどんなストーリーでやるんですか?」 

「前と同じプレイで良いよ」 

怜治の質問に俺はそう答えた。 

彼とのプレイは最初はエロく始まる。
まず、いきなり怜治が抱き着いてくる。
ベッドに倒れる二人。 
次に彼の愛撫がはじまる。
強烈に舌を入れまくってのキスの嵐。 
ほっぺたから耳から嘗め回され、乳首を攻められ快感にふけり始める。 

5分位たったのだろうか。
いきなり彼のその筋肉質な脚が俺の胴に巻きつくと一気に締め上げられた。 

「わあああ・・苦しい!!」

声にならない悲鳴を上げる俺。 

「タカシさん」

彼は俺のことをこう呼ぶ。 

「俺、やっぱタカシさんの苦しみに喘ぐ姿見るのがたまんないっすよ」 

こうして彼との格闘技プレイが始まるのだった。 

怜治の強烈な「胴締め」で俺の顔が苦痛にゆがむ。 
彼の胴締めに俺が耐えられるのはほんの5秒ぐらいだった。 

「ギブアップ!!」いきなりタップだ。 

プレイとはいえリアル感を出すため本気で技をかけてもらっているため怜治とのプレイはギブアップと悲鳴の連続になる。 

「相変わらずタカシさん弱いっすね。さあ、かかってきてくださいよ」 

胴締めから開放された俺は立ちあがりファイティングポーズをとり、再び怜治に立ち向かう。
がっと組み合う二人。俺はなんとか怜治を倒してやろうと必死でトライするが怜治はビクともしない。

そして怜治はタイミングを見計らった様に俺を「払い腰」で投げつける。 
そしてさらに引き起こされては「背負い投げ」「大外がり」「肩車」と投げ続けられた。 

マットの上で投げられるため痛みはない。
しかしまるで人形のようになすすべもなく投げられる屈辱感を味わうのである。 

俺が怜治との格闘技プレイで得られる快感の一つは全力で立ち向かって全く歯が立たず、ボコボコに甚振られるという屈辱感を味わえることだった。

身長、体重ほとんど変らないこの若造に俺は完膚なきまで叩きのめされるのだ。 

「タカシさん、投げるのはこの辺でゆるしてあげますよ」 

そう言うと、怜治は裏投げで投飛ばした俺の体に覆い被りすかさず袈裟がためで押さえ込んだ。  がっちりと押さえ込まれた俺は必死にもがくがどうすることもできない。 

「くそー!畜生!」

言葉は出ても、怜治の柔道仕込みの完璧な押さえ込みに体はビクとも動かない。 
そうこうしているうちに怜治の手が俺の急所を揉み始めた。 
ゆっくりと軽くコワレ物をさわるように、そして今度は乳首を指で軽くつまみ始める。 

「タカシさん、硬くなってきたっすよ。感じてるんですか?」

怜治の指先のテクニックで俺は感じ、よがっていた。 
しかし、その時だ。
彼の手が俺の金玉と急所を一緒に握り締めたかと思うと、みかんを握りつぶすように思いっきり絞りあげたのだ。 

「ああああ...痛い痛い痛い!!」 

体の自由を奪われ、急所と金玉の握りつぶし攻撃に悲鳴を上げる俺。 

「ギブアップすか?」 

俺は縦に首をふり、彼の腕を叩いてタップ。
その苦痛から開放された。 
その瞬間、怜治のすきをとらえた俺はタックルで彼を仰向けに倒した。 
そしてすかさず馬乗りになると彼の顔面に必殺アイアンクローをお見舞いする。 

「こんどは俺の番だぜ。さんざんやってくれたな!」 

俺の反撃開始だ。と思いきやすぐさま彼の手が俺のクローを掛けている手にかかると、彼はいとも簡単に俺の手を頭からはずし、そして俺の体をはじき飛ばして、逆に馬乗りになってしまったのだ。 

「アイアンクローというのははこうやるんですよ!」 

そう言うと彼は俺の頭に指をのめり込ませた。 
彼の手を外そうとする俺。
しかしがっちり食い込んだ手はビクともしない。 

「あ痛てててて...ギブアップ!」 

あっさりギブをする俺をファイティンポーズをとって「どっからでもかかってこい!」と言わんばかりに挑発する怜治。 

俺は立ちあがると再び彼と組み合った。 
しかし二秒も立たないうちに今度はうつ伏せに倒され、背中に乗られてしまう。
そして怜治は手を俺のあごにかけキャメルクラッチで俺の体を弓なりに反らせた。

部屋の鏡には弓なりの反らされた惨めな俺の姿がうつされている。 

「鏡を見てくださいよ。俺みたいな若造にこんな目に合わされてくやしくないっすか?」

「畜生!この野郎!」 

怜治の言葉責めに反抗することで、さらに甚振られるというシチュエーションは俺の好みだった。  すると怜治は俺の期待通り、力を加えて、俺の体をさらに弓なり反らした。拷問キャメルだ。 

「ギブ、ギブ、ギブ!」 

あまりの苦痛に俺は怜治の手を何度も叩き、必死にタップした。 
キャメルを外した怜治は、今度は俺の脚を取り片逆エビの体勢に入る。 

ここから怜治は俺の要求通り、ギブした俺に容赦なく技を次々掛けて来た。
いわゆるプロレスリンチだ。  片方の手で俺の脚を、そしてもう一方の手はお決まりの急所鷲掴み。 

ここでも怜治は俺をゆっくりとじわじわと甚振るのだった。 
最初は少し俺の体を反らすだけで苦痛を与えず、そして急所もゆっくり揉むような快感攻撃。
そしてじわじわと俺の体を反らしてゆき、急所もだんだんと強く揉み始める。 

「あああああ....」 

じわじわ強くなる苦痛に悲鳴をあげ出す俺。 

「ギブアップっすか?」 

怜治の余裕たっぷりの態度がまた俺に屈辱感を味合わさせる。 
そして最後は強烈に反らされた苦痛と金玉握り潰しの二重の苦痛にたまらずタップしてしまう。 

しかし完全に戦意喪失してた俺を怜治は攻撃の手を緩めず次々と技を掛けて甚振った。 
怜治はマットに横たわる俺を引きずり起こすと、すかさずがっちりとコブラツイストを極め絞り上げてきた。  そして何度もギブアップする俺を拷問コブラで揺さぶり続けた。 

最後は許しを乞うように嘆願して、やっとコブラから開放されると間髪入れず、今度は腕ひしぎ逆十字だ。 

「ぎゃあああああ....」悲鳴を上げる俺。 

「腕折っちゃいましょうか?どうします?」 

「怜治!助けて!もう許して!」 

「そうっすか。それじゃ、そろそろ葬ってあげましょうか?」 

そう言うと怜治は態勢を入れ替え俺を三角締めに捕らえた。 
俺は怜治の股間に顔を埋め、締め上げられた。 
ここでも怜治はじわじわと甚振り始めた。
ゆっくりと少しずつ脚に力を加えながら締め上げてくる。 
だんだんと苦しく、そして意識が薄れてくる。 

俺は彼の脚を叩いてタップする。 

「何でも俺の言うこと聞きますか?」 

首を横に振る俺。 

そうすると怜治はさらに力を入れ締め上げて来た。 

「タカシさん。本当に落としちゃいますよ。良いっすか?」 

これ以上やられたら本当に落ちてしまう。
プレイとは言えそれくらい強烈な絞めに彼の脚を何度も叩いて必死にタップした。 

「なんでも言うこと聞きますから落とさないでください!」 

俺は怜治の軍門に完全に下った。

怜治が俺に下した命令はまずはフェラだ。 

俺はまず競パンを穿いた彼の股間に顔を埋めそしてそのもっこりしたふくらみにほお擦りをし、そして競パンの上から嘗め回す。

俺はなんと言っても競パンのもっこりが大好きだ。
するとタチの良い怜治のサオはあっという間にビンビンになる。 

おもむろに競パンをずらし彼のビンビンのサオを口に咥える。 
俺は正直フェラがそんな好きなわけではないが、強制フェラの屈辱感を味わうのがたまらなかった。

そして怜治が次の命令をする。 

「穴掘らせろ!」 

俺はうつ伏せになり腰を浮かせる。 
怜治は俺の尻をひん剥くように競パンを脱がし、そして俺の穴にローションをたらす。

怜治は一本の指を俺の穴の中に入れゆっくりと動かし始める。
気持ちが良い。
俺は正直、本物より指の方が好きだ。 

怜治は2本目の指を入れ俺をよがらせる。 

「3本目行きますよ。良いっすか?」 

彼の指テクは最高だ。
その快感はたまらなかった。 

そしてさんざん俺をよがらせた後、彼はそのガチガチのサオを挿入してきた。 

最初はゆっくりとそして次第に激しい腰使いで俺の穴を責めたてた。 

格闘技プレイでボコボコにされ、強制フェラ、穴を掘られるという屈辱的なシチュエーションプレイは俺の欲求を満足させてくれた。 

全てのプレイが終わってマットにあお向けに大の字になっている俺の横に怜治が寄り添ってきた。

「タカシさん。またキスしていいですか?」 

俺は無言でうなづいた。 

怜治は俺を抱き、情熱的にキスを始める。 
まるで本当に愛されているかのように。
そしてその甘くてせつない香りが俺の胸を締め付ける。 
怜治のこと好きになったようだ。 

でも怜治は所詮売専ボーイ。
目の前にいる彼の言葉も態度も全ては演技であろう。
虚構の世界。 

でもそれで良い。
たかが格闘技プレイ。
楽しめればそれで良い。 
甘くせつない香り。  
先日、格闘技やっているホストを指名して格闘技プレイを楽しんだ。

ピンポーン。

ラブホで待ってる俺の前に現れたのはちょっと危険な香りのする野郎系。
シャワー浴びさせて、出てくると筋肉隆々の裸体にはいくつかの焼きを入れたような傷跡。

「何この傷?」

「気合入れるため自分で入れた」

「えっ本当?」

このちょっと無口な野郎系ホストにお気に入りの競パン穿かせて格闘技プレイを始めた。

カーン。

ゴングの合図と共に組み合う。
組み合った瞬間に投げられ、あっという間に締め上げられる。
いきなり胴締めスリーパーだ。

「ギブ、ギブ、ギブ」

あまりの苦痛と苦しさにたまらずタップ。
しかしこの筋肉野郎はそのあとギブした俺に次々と技掛けて甚振りまくる。

腕ひしぎ逆十字、STF、三角締め、ボストンクラブ。

その後寝技でがっっちり押さえ込まれての急所攻め。
引きずり起こされての怪力ベアハッグ。
そして抱え上げられてのアルゼンチンバックブリーカー 。

「もう助けて、ゆるして」

しかし、攻撃の手を緩めてくれない。
最後は首筋と股を持たれて逆エビのように反られながら首を絞められる初めて掛けられる強烈な技。

背骨の痛みを感じながら、意識がもうろうと としてきた。

「死んじゃう!助けて!ギブ、ギブ!!」

「俺の物しゃぶるか?」

「しゃぶるから!許して!」

技から開放された俺はこの筋肉野郎の物を必死でしゃぶった。

普段は画像付対戦掲示板で相手見つけてプロレスごっこしているが、 たまには自分の欲求を満たすためこんなのもいいかな。


俺の名は小野寺マサト。

世の中、こいつににだけは絶対負けたくないという奴がいる。 
今、俺はプロレスごっこトーナメントの1回戦でそいつと対戦している。 

そいつの名は薬師丸サトシ。 

なぜこいつに負けたくないかって?
嫌いだからだ。 

俺とサトシは同級生。
現在中学二年で同じ水泳部に所属している。 

サトシとは小学校4年のときから6年まで同じクラスだった。 
サトシは昔から体は小さいが、運動神経は抜群だった。
いまでも身長150cmあるかないかで、体重は恐らく40Kgもない。 
俺は167cm55kgと同級生の中でも大柄なほうだ。 

しかしそのチビのサトシに俺は勝てないのだ。
勉強もスポーツも。 

水泳のレースではゴールするのはいつもサトシの後だった。 
ゴールして俺に勝ったときのサトシの得意そうな顔が憎らしい。 

そして何よりも屈辱を受けたのは、小学校6年の時の相撲大会の時のことだ。
みんなの前で、俺は二回りも小さなサトシに土俵下に投げ飛ばされたのだ。 

そして何を気が狂ったか、土俵下に投飛ばされた俺にサトシは手を差し伸べたのだ。  
「なんて奴だ。そこまで俺を惨めにしたいのか!このやろう!」 って思いながらもサトシの手を取り、引き上げてもらうという屈辱に甘んじたのだ。 

サトシの愛称は「ツマブキくん」。
俳優の妻夫木聡によく似ているからだ。 

ふざけんな!!俺だって結構イケているのに、こいつのおかげで影が薄い。 
本当にいやな奴だ。ライバルいや天敵と言ったほうが良いかもしれない。 

ところで今日、体育の授業が先生の都合で休講になった。 
あいにくの雨の中、することのない俺たちはジャージ姿で、体育館で遊んでいた 。 

しばらくしてプロレス好きの人間が集まって、マットを敷いて、トーナメント大 会を することにしたのだ。 

そしてその1回戦で、俺はサトシと対戦することになった。 

俺にとって、プロレスごっこは得意種目だ。
今まで負けた記憶がない。 

体も大きかったし、小学校から水泳で鍛えていて、力もあった。 
しかしサトシだけは別だ。今まで対戦したことがないし、勝てる気がしない。 

そして何より相撲大会で投飛ばされた記憶が生々しい。 

「ああ〜やりたくない。サトシがプロレスごっこなんてしているの見たことがな いぞ。なぜここにいるんだ」

俺はすごく憂鬱な気分だったが、やるしかなかった。  「か〜ん」というゴングの合図で試合が始まった。 

俺たちははまず組み合った。 
しかしあっという間だった。
サトシの外掛けで俺はあお向けに倒された。 

そしてサトシはマウントポジションに入ろうとしている。 

「まずい。」

俺はとっさに体を反転させ起き上がろうとした。 
しかし体を反転させ、背中を向けた瞬間、サトシの腕が俺の首に巻きついた。 

チョークスリーパーだ! 

「やばい!」俺は必死だった。 

こんなチビにスリーパーで落とされたら恥ずかしい。
相撲大会の二の舞だ。 

サトシの腕と首の間に手をこじ入れ何とか外そうとするが、どうしても外れない 。 

逆にサトシはさらに力を入れ、締め上げてきた。 
俺はだんだんと苦しくなり、意識がもうろうとしてきた。 

「またサトシに負けるのか?いや負けたくない!」 

俺はサトシにスリーパーを掛けられたまま、必死で立ちあがった。 
そしてサトシを背負ったまま、前方へと体を回転させた。 

俺の体の下敷きになったサトシは「ごほっ。」と声をあげるとともにそのショックで 腕の力が弱まった。俺はその隙にスリーパーから何とか脱出できた。 

しかしサトシの攻撃の手は鳴り止まらない。 

再び俺の脚を取ると、今度はうつ伏せに倒され、そしてあっという間にSTFの態勢に入られた。 
サトシのヒョウのようなすばしっこさに俺は翻弄された。 

脚を取られ顔面に手を掛けられて、ぎりぎりとねじりあげてこられた。 
再びピンチだ。またまた必死だった。

俺は空いている両手をマットについて、腕立て伏せをする要領で上に乗ったサトシをはじき飛ばした。 

サトシの技から二回とも逃れた俺は少し余裕が出てきた。 
サトシはスピードはあったが、なにせ軽量だったからだ。 

再びサトシがレスリングのタックルのような感じで脚を取りにきた時、俺は上からサトシの体を抱えるようにして捕まえた。そしてそのまま上まで抱えあげてパワーボムを食らわした。 

「ううう・・・」

ダメージを受けたサトシは顔をしかめて唸った。 

「軽い。サトシはこんなに軽いんだ!これだったら勝てる!」 

そう思うと俺は嬉しくなってきた。と同時に今までの屈辱を晴らしてやろうと思った。 

「二度と俺に頭が上がらないよう、完膚なきまで痛めつけてやろう。」 

俺は復讐に燃えたのだった。 

俺は倒れているサトシを引きずり起こすと首を抱えもう一方の手でサトシのジャージを掴むとそのまま上空へと持ち上げた。ブレンバスターだ! 

ダメージを受けたサトシは仰向けになって目がうつろになっている。 

「まだまだこんなんじゃ気がすまねえ!」 

俺は再びサトシを引きずり起こしバックドロップで投飛ばした。 

もはや試合は一方的な展開となってきた。 

サトシはもはや俺の技の練習台だった。
間接技も絞め技もギブアップしない程度に手加減して掛けた。 

「最後はどのようにして葬ってやろうか。そうだ卍固めでギブアップさせてやろう!」

俺はサトシを甚振りながら、ストーリーを考えていた。 
再びパワーボムでサトシをマットにたたきつけた後フォールの態勢に入った。
そしてカウントツーでわざとサトシを引き起こした。  

はぁはぁと肩で息をするサトシを捕まえて必殺卍固めに入った。 

そしてこの技だけは思いっきり本気でかけてやった。 

「サトシ。参ったか。ギブアップ??」

俺は得意げに勝ち誇ったようにサトシに降参するようせまった。 

しばらく耐えていたサトシもついに観念した。 

「ギブアップ!」 

俺の完勝だった。
滅茶苦茶に嬉しい。
なによりもサトシに勝てたことが嬉しい。 

敗れたサトシは肩で息をしながら、うなだれ、目は虚ろだった。 
疲れ果てたような表情が憂いを帯びていた 

「ちょっとやりすぎたかな?」

サトシの表情を見ているとなにか 悪いことをしたような気になってきた。 

プロレストーナメントは昼休みの休憩時間までかけてやった。結果は俺が決勝まで圧勝で優勝した。
考えてみたらサトシが俺に完敗したのも当然だったかもしれない。 

ところで、家に帰ってもサトシのあの表情が目に焼き付いていた。 
考えてみたらサトシはそんな悪い奴じゃない。 
いつも無邪気で人懐っこい奴だし、あいつが俺より水泳がうまいのもあいつが悪いわけじゃないし、相撲大会で手を差し伸べたのもただ親切なだけだったのかも知れない。 

あいつが「ツマブキくん」って呼ばれて人気者なのもあいつのせいじゃないしすべては俺のひがみ根性だ。 

俺は翌日サトシに謝った。  

「昨日はごめんな。やりすぎだよな」  

「いや全然気にしなくたっていいよ。それにしてもマサトは強いよ。俺全く歯が立たなかったし、マサトにはどうやったってかなわないよ」  

サトシは無邪気に笑いながら答えた。  

「可愛い!なんて可愛い奴なんだ。」  

俺はなんとサトシいや“ツマブキくん”のことが好きになってしまったのだ。   

しかしということは、俺はゲイなんだろうか? 
いやそんなことはどうでもいい。とにかくツマブキくんは可愛いすぎる。  

その日から俺はツマブキくんの姿を目で追うようになってしまった。  
ツマブキくんに好かれたい。そうだ親友になろう。  
俺はできるだけツマブキくんと接触できる機会をつくり始めた。  

そして家に帰っては競パン姿のツマブキくんとプロレスごっこをしている自分を想像してはマスをかいたのだ。  

ああツマブキくんとまたプロレスごっこをしたい!  
彼のもっこりを掴みたい!
想像するだけでは我慢できなくなってきた。  
そしてチャンスが再びめぐってくる。  
そう夏の水泳合宿の時だった。  


(続編はどこかで読めるのかなぁぁ???気になるなぁぁ)

第1章

俺、鈴木隆彦(仮名)当時27歳独身。
東京で某商社に勤めていた。

4月、大阪に転勤辞令が出て忙しい3月に、仕入先の工場見学へ3年下の後輩、田村雅司(仮名) と一 緒に行く事になった。その工場は場所が箱根に近かったので、息抜きということ もあっ て箱根の温泉旅館に泊まることにした。

その旅館の温泉は男女混浴で水着着用になっていたんだ。
俺と雅司がビキニの競パンに着替えて用意が出来た時、雅司が

「隆彦さん、プロレスごっこしましょうよ」って誘ってきた。

実は俺も雅司もプロレスごっこが結構好きで、前にも2回ばかりやったことがあった。

俺は身長172cm体重64で細身であったが、学生時代から水泳と筋トレで鍛えていたので、筋肉質でパワーもあった。

雅司は身長177cm体重70で中学、高校と柔道をしていたらしくて 服 装の上からだと華奢に見えるが、裸になるとすごい筋肉質だ。ただ童顔で高校生にも見える可愛い顔をしていて筋肉質の体とはすこしアンバランスであった。

過去2回の対戦は技の掛け合いから、最後は必殺アルゼンチンバックブリーカーで俺が2回とも雅司に勝利していた。柔道やっていた割には雅司は大して強くなかった。

「隆彦さん。それじゃ始めましょうか?」

「雅司、いつものように料理してやるよ。さあかかってこい!」

お互い組み合った瞬間、いきなり雅司の一本背負いで俺が投げられる。
さすが柔道をやっていただけあって強烈だ。
しかしなんか前より強くてスピードがあるぞ。
まあしかしパワーでは負けないし、隙を見て反撃してやろうと思った。

ところがあっという間に雅司に腕ひしぎ逆十字を極められてしまった。

柔道をしていた雅司の逆十字は完璧に極まっていた。
こんなお子様ランチみたいな奴に負けるのは悔しいなと思いながら俺は耐え切れずあっさりギブアップしてしまった。

「雅司!ギブアップだ!」

「隆彦さん、もうギブアップっすかぁ!?まだ3分もやってないっすよ?まだまだこれからですよ!」

と言って逆十字を解いたあと、俺の体を引きずり起こして今度はコブラツイストを掛けてきた。

がっちり極められぐいぐいと絞り上げられた。
今までならすぐに外せたが 今回 は全く外せない。
それにすごく痛かった。雅司は今日は何でこんなに強いんだ。

「隆彦さん!もっと痛くしてあげましょうか!!??」

といって雅司は体を反らした。
激痛が俺の体を走った。

「雅司っっ!!ギブっっ!!ギブアップ!ギブアップ!」

悲鳴にも似た声で俺は叫んだ。

「隆彦さん!まだまだゆるしてあげないっすよ!完膚なきまで痛めつけて泣かしてあげますよ!」

その言葉を聞いて俺は驚いた。
いつも従順で俺になついていた雅司がサディストに 豹変したのだ。
それに強すぎてとてもかなわない。

「隆彦さん、今まで俺わざと負けてたんすよ? 俺、柔道の有段者すよ?高校の時なんてラクビー部の100キロ近くあるような奴だって子供扱いにしてたんすよ!?」

雅司はその後も俺を甚振り続けた。

スリー パー ホールドで意識もうろうにさせられ、逆エビで悲鳴をあげさせられた。

そして前三角絞めを掛けられた時だった。雅司のもっこりと膨らんだ競パンの中で苦しむ俺の顔を見ながら、雅司は不敵な笑みを浮かべながら言った。

「隆彦さん、そろそろ許してあげましょうか?俺のものになるっすか?穴ほらしてくださいよぉ」

「俺のものになるかだって?このホモやろう。ふざけんな!」

俺は冗談だと思ったが、もしかしたらという不安にかられた。

「隆彦さん、そんな口きくんすか?それじゃ自ら俺のものになると許しを乞うまで 徹底的に痛めつけちゃいますよ?」

なんで雅司はこんなことするんだ。訳がわからないのと雅司の圧倒的な強さで、 俺は恐怖を感じた。

髪をつかまれ、競パンをTバック状にされ再びひきずり起こされた。
前から股間に手を入れられて持ち上げられ、そして雅司の膝の上に背骨を打ち付けられた。
シュミット式バックブリーカーだ。

膝の上でおれの体は弓矢のように反らされた。

「ぐわあ...助けて」

自然にそんな言葉が出た。そして俺の競パンに雅司の手がかかった。
俺の金玉をむぎゅっと握り始めたのだ。

「ぐわあ...」

再び俺は大きな悲鳴をあげた。

「隆彦さん、背骨折られながら、金玉つぶされるのって辛いでしょ?俺の握力は80以上あるんすよ?本当につぶしてあげましょうか?」

この拷問技の痛みは強烈だった。

「雅司!!お前のものになるからもう勘弁してくれぇ!!」

俺は嘆願した。

「隆彦さん、本当すか?」

技を解かれた俺は畳の上にぼろ雑巾のようにころがされた。

「隆彦さん、観念しましたか?」

雅司が俺に近づいてきたその時、一瞬の隙をとらえて雅司に金的打ちをした。
しかしかわされ不発に終ってしまった。 失敗した瞬間恐怖で体がこわばった。

「隆彦さん、そんな卑怯なまねするんすね?まだ痛めつけられたいらしい。望み通り足腰立たないようにしてあげますよぉ!」

「雅司!!もうやめてくれ!助けてくれ!」

しかしあっという間にバックに回った雅司に体を軽々と持ち上げられ後ろに投げられた。
裏投げだ。

いきなり意識もうろうとなった俺の体を、髪と競パンをひっぱりながら引きずり起こした。
そして股間に手を入れられバックから持ち上げられ、あっという間に肩の上に担ぎあげられた。

アルゼンチンバックブリーカーだ。

「この技って隆彦さんの十八番すよね?でも全然効いてなかったすよ。今度は俺の番すよ。それじゃいきますよ!!!」

雅司の両肩の上で俺は再び弓矢のように体を反らされた。
必死でもがくが雅司の怪力の前にどうすることもできなかった。

首筋と股間をがっちりと固められ、ぐいぐいと力を掛けられた。
惨めな姿だった。

「さあ隆彦さん!俺がもう少し力を入れたら本当に背骨折れちゃうっすよぉ!??」

うめき声をあげながら、抵抗する気力も体力も失なった俺は必死で言葉を搾り出した。

「本当に雅司のものになる!!助けてぇぇ!!」

雅司は全く抵抗しなくなり両肩の上でだらんとなった俺を畳のうえに投げ捨てた。

「隆彦さん、どうやったって俺にはかなわないでしょ?」

屈辱的だったが、雅司の奴隷になるしかなかった。
雅司のアレは競パンの上からはみ出ていた。
まさにレイプだった。

バックから雅司に突っ込まれた俺はまた悲鳴をあげた。
ぐいぐい突っ込まれ、ただ痛かった。
早く終ってほしかった。

やっと終ったあと雅司はいつもの雅司に戻っていた。

「隆彦さんのことずっと好きでした。転勤が決まって俺辛くて頭がおかしくなりそうでした。 隆彦さんが欲しくてこんなことしてしまって、もう許してくれないと思ってます」

雅司の悲しそうな顔がかわいく見えた。
一瞬胸がぎゅっとしまる思いがした。
しかしただ無言を通した。

その後雅司と言葉を交わすことはなかった。

4月に大阪へ転勤した俺は新しい上司と全く上手く行かず会社を退職して故郷へ戻った。
地元で新しい職につき、見合いで結婚をした。
しかし何かが空しい。
あの二年前の出来事、もう一度雅司とプロレスがしたい。
雅司にぼろぼろに痛めつけられたい。
日毎にその思いが 強くなってきた。         



第2章

俺、鈴木隆彦(仮名)29歳 岐阜県在住。
まだ新婚ほやほやで、傍目からは幸福そうに見えるが、何か空しい感じの日々だった。

二年前、俺は前に勤めていた会社の後輩、田村雅司(仮名)とプロレスごっこをし、滅茶苦茶に痛めつけられ、レイプされてしまった。

しかし、その日以来、彼のことが忘れられなくなってしまった。

もう一度、彼とプロレスごっこがしたい。
ぼろぼろに痛めつけられ掘られたい。

その気持ちは日毎に強くなる感じだった。

ついに俺は雅司に会いに行くことにした。
目的は雅司に会うことではなく、プロレスをすることだ。

作戦を練った挙句、前の会社でスキーツアーにいった時の懐かしいビデオを持っていくので見ようということで、彼のマンションへ押しかけることに成功した。

電話で話した時、彼は最初は戸惑った感じだったが嬉しそうだった。

そしてその日が来た。
俺たちは昼食を食べた後、雅司のマンションへ行った。

実は彼も会社を辞めて、今はフリーターのようなことをしていた。
しかしそのわりには、高級なマンションに住んでいた。
中に入って見てみると、何も置いていない和室があった。

「ここで十分できるな」俺は独り言のようにつぶやいた。

早速、懐かしいビデオを見ていると、俺と雅司がじゃれあっている光景 が出てきた。

「そういえば俺たち仲良かったな。プロレスごっこなんかしたりして」

俺が切り出した。

「あの時のことまだ怒っているでしょ?」

雅司はうつむきながら話した。

「あの時のこと?そりゃ怒ってるさ。可愛がっていた後輩にぼろぼろに痛めつけられたんだもん。復習戦しなきゃな」

雅司がニヤリと笑った。
なにかこちらの気持ちを見透かされているようだった。

「いつでも相手させていただきますよ」

「雅司、今度はこの前みたいには行かないぞ?」

「そうですか。それじゃ、いっちょ揉んであげましょう!どんな格好でやります?」

「俺、いつでも泳げるよう競パン持っているんだ」

俺は最初から競パンを用意していた。

「それじゃ俺も競パンに着替えますよ」

二人は競パンに着替え、和室にフトン用のマットを敷いて準備した。

「こんなルールにしませんか?ギブアップは何度しても良い。勝敗の決着は完全に相手が戦意喪失して、許しを乞い、服従するまでというのはどうですか?」

雅司が提案してきた。 そのルールだと間違いなく俺は雅司に徹底的に痛めつけられ、ぼろぼろにされ、最後はネコのように服従させられるだろう。そしてそれは俺が望んでいたことだった。

「それでかまわないよ」

ちょっと間をおいて俺は答えた。

「それじゃ始めましょうか」

お互いが組み合った。いきなり俺は膝蹴りを雅司のみぞおちに入れた。
雅司がうずくまった。

俺は雅司のバックに回りコブラツイストを掛けた。
そしてこん身の力で雅司の筋肉隆々の鋼鉄のような体を絞り上げた。

「雅司!ギブアップか?」

「まだまだっす!」

「それじゃ!これでどうだ!!??」

俺は体をぐっと反らした。

「ぐわっっっ!!!」

雅司が悲鳴をあげた。

「ギブアップするか?」

しかし雅司は俺の体を腰にのせて前に投げて技をはずした。

俺は間髪を入れず今度は雅司の急所に一撃を食らわした。
再びうずくまる雅司を引きずり起こして今度はボディスラムを見舞った。

さらにあお向けに倒れた雅司の脚をクロスさせサソリを掛けた。

「雅司!さあギブアップするか!!??」

「あっっ!!!ギブアップ!!」

以外にあっさり雅司はギブアップをした。
しかし俺は技を解かず掛けつづけた。

「隆彦さん!!ギブアップって言ってるじゃないですか!外してくださいよ!」

「それじゃ服従して、俺の奴隷になるか?」

俺は雅司を挑発した。
それで雅司がさらにサディスティックになることを期待したのだ。

「ナロっ!!ふざけんな!」

雅司はそう言うと、腕立て伏せのようにして体を起こして、俺をはじき飛ばした。

「さんざんやってくれましたね。倍にして返してやるっすよ!」

雅司が本気を出してきたみたいだ。

「今日は俺がおまえを足腰たたなくしてやる!」

俺はさらに雅司を挑発した。
そして再び組み合った。

しかし俺の膝蹴りをかわされると、あっという間に、雅司に一本背負いでマットにたたきつけられた。 そして引きずり起こされて、ボディスラムでたたきつけられた。

マットの上とはいえ、雅司の強烈なボディスラムで大の字にダウンしてしまった。
しかし雅司は容赦しなかった。

「まだまだくたばってもらったら困るっすよ!これからが本番すよ!」

雅司は俺の髪と競パンをつかんで俺を引きずり起こした。
そして左手をのどに右手を股間に入れて一気に俺を頭上高々とリフトアップしたのだ。
ものすごい怪力だった。

「さあここからマットにたたきつけてあげましょうか。」

「それだけは勘弁してくれっ!!死んじゃうよ!!」

俺もさすがに怖かったので、必死に頼んだ。

「それじゃこうしてあげましょう」

雅司は頭上高々とリフトアップした俺をそこから膝の上に一気に落とした。
ハイアングルのシュミット流バックブリーカーだ。
強烈にわき腹を打たれた俺はマットの上でのた打ち回った。

「んんんがぁぁああああ!!!!」

痛みを感じながら、快感も感じていた。

「投げるのはこれくらいにしてあげるっすよ!この後の拷問技フルコースの前に少し休ませてあげましょうか?」

「やかましい。まだまだ参らないぞ!!」

「そうすか!もうすぐそんな口も聞けなくしてあげるっすよ!」

そして雅司の拷問技が始まった。



第3章


「拷問技のフルコース」その言葉に俺は興奮した。

しかし俺は一方的に無抵抗にやられるのではなく、必死で抵抗し反撃しながらもそれを上回る圧倒的なパワーでねじ伏せられるそんなシチュエーションを望んだ。

そして雅司が寝技に持ち込んできた。俺は必死で抵抗したが、あっという間に雅司の脚が俺の胴に巻き付いてきた。 雅司のその短距離ランナーのような研ぎ澄まされた筋肉質な脚が俺の胴をじわじわと締め上げてきたのだ。

「あああ・・・」

強く締め上げられるにつれ息苦しく頭に血が上るような感じになり、そして意識が薄れてくる。
そうすると雅司は少し脚の力を抜き、そして再び強く締め上げてくる。

そのたびに苦しむ俺の顔を楽しそうに眺めながら、

「俺、隆彦さんの苦痛にゆがむ顔見るのが楽しいっすよ。とてもキュートだもん。でも胴を締め上げられるだけじゃ物足りないでしょ?もう一つ苦痛を与えてあげますよ」

そう言うと、雅司は右手で俺の頭を鷲掴みにして、そしてじわじわと握力加えてきた。

アイアンクローだ 。

俺は両手で必死に外そうとするが、びくともしない。

「隆彦さん。そんなことしてもはずれないっすよ?俺の握力は90近くあるんすから」

雅司は俺の頭を割らんばかりに握力を加えてきた。
窒息しそうな位強烈な胴締めと頭が割れんばかりのアイアンクローの二重苦。
俺はうめき声を上げ、体をじたばたさせることしかできなかった。

そしてついに耐え切れなくなりギブアップの連呼をする。

「ギブアップ!ギブアップ!もう外してくれ!」

「もうギブアップすか??仕方ないすねぇ!それじゃ、胴締めははずしてあげましょう 」

雅司は俺の胴に巻きついた脚を外した。
しかしアイアンクローは依然掛けたままだ。

「ところで左手が空いてるんだよな。使ってもいいっすか?」

雅司はSっ気たっぷりにまた何か拷問技を掛けようとしていた。

「畜生!」

「隆彦さん、今畜生って言いましたね。俺に逆らうんだぁ?」

雅司の左手が俺の腹にのめりこんだ。そしてはらわたを引きずり出さんばかりに力を入れてきた。

右手でアイアンクロー、左手でストマッククローのダブルクローの拷問技だ。

「痛い、痛い、ああああ・・・・・」

「痛いですか?でも隆彦さんの体をこのまま空中に引き上げると、もっと痛みが増しますよ?」

「雅司、やめてくれ。そんなことされたら本当に死んでしまう。お願いだ。助けて」

「大丈夫ですよ。ちょっとの間の苦痛ですよ」

そして雅司は俺の頭と腹を鷲掴みにしたままその怪力で、俺の体を空中へと引き上げたのだ。

「ああああ・・・・」この世のものとは思えぬ地獄のような苦痛で俺の体は痙攣をおこし始めた。

さすがに雅司はちょっとやりすぎたと思ったのかすぐにその技を解いた。
これは拷問技どころじゃない。
殺人技だった。

「大丈夫ですか?ちょっと手加減してあげますよ。 俺の可愛い隆彦さんのために」

反撃するなんてとんでもない。雅司の圧倒的な強さに抵抗することすらできなかった。
雅司は仰向けに倒れている俺を引きずり起こした。
バックに回るとコブラツイストを掛けてきた。
そしてがっちり極められ絞り上げられた。

再びうめき声をあげ何とか脱出しようともがくが、どうすることもできなかった。

雅司は体を後方に倒しグランドコブラへともってゆく。
完全に体の自由を奪われ苦しむ俺の顔を雅司はまた楽しそうにのぞきこんでいる。

「隆彦さんグランドコブラだけじゃつまんないでしょ?」

そう言うと雅司は右手で俺の金玉をつかんだ。
「ぎゅっ」と力を入れ俺が悲鳴を上げると力を抜き、また再び力を入れる。
その繰り返しで俺を弄んだ。
まさにやりたい放題だった。

そして最後はあばら骨を折らんがごとく力を入れて絞り上げられ、金玉をつぶさんがごとく握力を加えてこられると、俺はただ泣き叫ぶだけだった。

「雅司、ギブアップ!もうやめてくれ!放してくれ!」

「ギブアップすかぁ??でもまだ屈服してないようですね??」

俺はまだ痛めつけられたいと言うか、最後どうしても掛けられたい技があった。
あのアルゼンチンバックブリーカーだ。

2年前最後に雅司に掛けられ、許しを乞い完全に服従させられたあの技だ。

技を解かれ自由になった俺は雅司を挑戦的な目で睨んだ。

「雅司、まだまだ参らんぞ!!」

「いいすよぉ!!思う存分甚振ってあげるっすよぉ!!??」

その後も雅司の一方的な攻撃が続いた。

アトミックドロップの2連発の後バックドロップで投げられた。
倒されては引きずり起こされ、そのたびに雅司の競パンのもっこりとしたふくらみを拝まされた。

この中の物を早く突っ込まれたい。
そう思いながら技を受けつづけた。

そしてパワーボムをくらい、ふらふらになった俺を雅司は両肩の上に担ぎ上げた。

アルゼンチンバックブリーカーだ。

雅司の両肩の上で弓なりに反らされ、ぐいぐいと力を加えられた。

俺は雅司の両肩の上で身動きできず、なすがままに甚振られる様に苦痛よりも快感を感じ始めた。
雅司が技を掛けながら俺の急所を鷲掴みしてきたとき、もうすでに勃起していた。

「隆彦さん、そんなに気持ちいいすっか。いかしてあげましょうか」

そう言うと雅司は俺の物をしごき始めたのだ。

「ああ、ああ、やめろ!!!」

しかしあっという間に俺は雅司の両肩の上で射精させられてしまったのだ。

俺はこれで完全に戦意喪失となり雅司に屈服しようと思った。
しかしその言葉を発する前に雅司は次の技を掛けてきた。

レスリングの股裂きのような状態で、しかし片方の手で俺の首を締め上げ、もう片方の手で脚を取り後ろへ反りあげた。股を裂かれながら背骨も反らさ れた状態になった。 スリーパーと股裂きと背骨折りの複合技だ。再び俺はうめき声をあげた。

「隆彦さん、痛いっすか?この技は雅司スペシャルって言うんすよ??でもまだ5段階で強度3なんですよ。さあ強度4にいくっすよぉぉ??」

雅司はさらに力を加えた。

雅司のストーリーではこの技で俺を完全に屈服させるつもりだったようだ。

「ううううう・・・・」

強烈なスリーパーで声もまともに出ず、股裂きと背骨折りの凄まじい痛みで気を失うことすら許されない、地獄のような苦しみだ。

「さあ強度5にしてあげましょうか??」

もはや耐えることもできず、声を出せない俺は首を横に振った。
雅司は少しスリーパーを緩め俺の声が出せるようにした。

「もう完全に参りました。許してください。」

「それじゃ俺の言うことなんでも聞く良い子になるすかぁ??」

「良い子になります」

「よおし。じゃ許してやる」

技を解かれた俺はしばらくあお向けになったまま、雅司に掛けられた技を思い出しながら、快感にふけった。

そして俺は雅司の奴隷となった。

「さあ 俺の物をくわえろ。舌を使うんだぞ、歯は立てるな」

俺は初めてながら、必死で雅司に尽くした。
雅司の物は俺の口の中ではちきれんばかりに大きく太くなった。

そして俺は穴を奪われた。

終わった後も俺は雅司のたくましい胸の中に顔を寄せながら 雅司に抱かれていた。

「隆彦さん、今日来てくれてすごく嬉しかったですよ。わざわざ俺にやられるために来てくれたんでしょ。」

「雅司、俺また来月あたり来てもいい?」

「隆彦さん、俺2週間後にアメリカへ行くんですよ。向こうでおじさんが経営しているレストラン手伝うんです。日本にはもう帰ってこないかもしれないです」

雅司は悲しそうな顔で言った。

「そうか。」

俺はとても寂しくつらくなり、そんな言葉しか出てこなかった。

その日が、二人の最後の別れとなった。
二週間後雅司はアメリカへ行った。

もう雅司に会えないと思うと、つらくて自然と涙が出てくる。

このどうしようもない寂しさと辛さは時がたてば消えるのだろうか。

俺が初めて愛した男、雅司。 Good-by 


(マジでいい感じっすよねぇ!!!もっともっと読みたいっすよぉぉ!!)

プロレスごっこ
今日はちょっと自分のフェチについて書こうと思う。

俺は子供の頃からプロレスラーの筋肉質な体にドキドキし、タイツのもっこりに興奮していた。

体だけではなく、男同士の戦う姿、真剣な表情
男臭いやり取り、殴り合う姿、苦悶の顔
それらに、性的興奮を感じるようになった。
いつからかそれは見るだけでは治まらなくなり
実際に自分でやるようになった。

そう・・・・プロレスごっこ

それは、一般的に言うプロレスごっことは
少し違うと思う。
よく学校の休み時間にやっていたようなお遊びではなく
そこには、最終的に性的な行為が含まれる。

俺はたいてい同じ趣向の人間が集まる掲示板などで
相手を捜し、連絡を取り合い
意見を交わし、実際に会う。

やる場所はラブホがほとんど
シャワーを浴びて、それぞれ着替える。
俺は兢パンもしくは
ボクサーブリーフかブリーフが多い
なぜかプロレスフェチは兢パンフェチが多い
スタイルやルールは事前にメールなどでやり取りがすんでるんで
あまり込み入った会話は無い。

基本的にスタイルとしては
技を掛け合ったりするゴッコ系
お互い真剣にやり合う真剣系
真剣系でも顔面など殴ったりはしない打撃なしや
マジで蹴ったり殴ったりするガチンコ
はじめっからエロ目的のエロレス等がある。

俺はゴッコ〜半分真剣勝負、エロが多い。
そういった事をメールでやり取りする。

詳しい試合内容はまた今度書くとして

お互いへとへとになるまで技を掛け合い
殴り合い(時と場合によるけど)
ギンギンになったモノをしごき合い、抱き合う

人によってはそれからエッチに発展していく
正直、俺はプロレスの流れでそこに至った事は無い。
せいぜい、しごき合って出すくらい。

ましては、恋愛に発展していく事は無いし
その場限りが多い
フィーリングがあえばその後も連絡を取って
定期的に対戦したりはするけど・・・

ゲイと言ってもいろんな趣向のやつが存在する
これが俺と言う人間




●プロレスごっこ 〜高校生編〜
俺が高校生の時にやったプロレスごっこの話を
書こうと思う。

当時、俺は同じ部活の中にスゲェ気になっていたやつがいた。
まだ、Gayとか同性愛とかの知識が殆どなくて
自分でもどうして良いか分からなかった。
ただその男(T)の事を考えるともやもやしていた。

ある日の部活の帰り、Tと二人になった。
いろんな話をしてて、話の流れで(スポーツの話か何か)

「Tはプロレスとか好き?」(実際はこんな標準語じゃないんだけど・・)
「・・・・・いや、全然興味ないな。」

( 撃 沈 )

まぁ、そこでへこたれる俺ではないのだ。
何とかTともっと話したかったし、同じ話題で盛り上がりたかった。
(心の片隅には、Tとプロレスごっこをしたいと言う欲望もあった)

あーでもない、こーでもないとプロレスの面白さを語り
その日はなんとか少し興味を持ってくれた様だった。

その後、何度となくプロレスの話をしたり、
遊びでプロレス技を掛け合ったり(俺が一方的に?)
Tも大好きとは言えないが、
プロレスも面白いかな位には思ってくれた。

その後、いつもの様に俺がプロレス技をTにかけ

「おらぁ〜、ギブかT」なんて挑発してからかうと
「ギブなんかするかよ」と技を返してきた。
まぁ部活中なんでそんなに激しくは出来ないしお遊び程度だった。

俺はそろそろ、切り出しても良いタイミングだなと思い。
自分でも賭けだった、その一言。

「T、今度俺とプロレスで勝負しねぇ」

どんな返事が返ってくるかドキドキしながら待ってる俺に

Tはさらりと

「あぁ、勝負してやるよ」と言った。

あいつはノンケだから
ただ単に遊びの延長線上で
プロレスごっこをやる位にしか思ってないだろうが、
俺は内心ガッツポーズをしてその場を走り回りたかった。


俺の両親は共働きで普段家には誰もいない。
プロレスごっこするには都合がいい。

いよいよ対戦の日、Tが俺の部屋に来た。
部屋には物をあんまし置いて無かったし片付ける手間もさほど無かった。
部活やテレビの話をしたり、プロレス雑誌読んだり1時間位だべった後
「そろそろやるかっ!」と俺
「おぅ、やるか」とT
取り敢えず制服のシャツを脱ぎ、お互い上半身裸になった。
Tは中肉中背

そして、俺がベルトを外そうとしたとき
(俺は最初からパンツ一丁でやるつもりだった)
「なんだよお前、ズボンも脱ぐのかよ」とT
まぁ、冷静に考えればいきなりパンツ一丁でプロレスごっこするなんて
変に思われるのは当然だろう

でも正直、どうしてもTのパンツ一丁になる姿が見たかった。
その日は真夏の猛暑、じっとしていても汗が出るくらいだったんで
「今俺の部屋のクーラーぶっ壊れててさぁ〜、すげぇ暑ぃし、
俺とお前の2人だけなんだけら、別に良いじゃん。汗かくより、なっ!」
と、しどろもどろになりながら答え、
これ以上怪しまれない前にさっさと俺はパンツ一丁になった。

当時は今みたいにボクサーパンツとかなくて、皆普通のトランクスだった。
俺はどちらかと言うとブリーフや兢パンのあのモッコリ感が好きで
本心はTのモッコリが見たかったが、さすがにそれは我慢した。

「しょがねぇな、暑ぃし」と言いながら、しぶしぶズボンを脱いで
ボケーッと突っ立っているTに俺は
先制攻撃とばかりにいきなりヘッドロックを仕掛けた。
「ずりぃーぞお前、まだゴング鳴らしてねぇじゃんか!」
「お前がボケーッと突っ立ってるからじゃねえかよ」と首を締め上げた。

普段、ゴングと言ってもどちらかが口で「カーン」と言うだけ。
「カーーーン!」と俺
ロックしたまま倒れ込み、すぐヘッドロックしていた手を離し
足を取ってアキレス腱固めを決めた。
「がぁぁ〜!痛ぇ〜っ」
痛みに耐えているTの顔を見ると興奮してきた。
負けじとTも俺の足をとりアキレス腱固めを決めてきた。
俺はTの足を離し技をかけられていない方の足でTを蹴り脱出した。

ハァハァ肩で息をして、じっとり汗ばんだTは、
既に自分がパンツ一丁である事など気にも留めていない様子だった。
そして俺はTを投げ飛ばそうと後ろに回り、思いっきり抱きついた瞬間

初めて裸の男の肌の感触を知ってしまった。

Tも踏ん張っているようでなかなか投げられようとはしない
俺は投げるのを諦め、スリーパーホールドを掛けそのまま倒れ込み
両足をTの胴体に絡ませた。
ますます俺とTの体の密着度が増し、俺の上でTが暴れる
Tが暴れれば暴れるほど密着している俺の股間に刺激が加わる
Tの汗のにおいと肌の感触、刺激される俺の股間はもう半立ち状態
ヤバいと思いつつ、もうどうしようも出来ない。
このままビンビンになったらどうしようか等と考えつつ
首を絞める力を強くし
「落とすぞコラァ!」と言葉攻めを加える

どれくらい経っただろうか、必死に耐えていたTがついに
「ギブ!ギブ!ギブッ!」とタップした。
技を解き、半勃起したナニがばれない様に
「ちょっと俺ションベン」
とすぐさま部屋を出た。
勃起が治まるのを待って部屋に戻ると
仰向けの大の字で、胸を上下させながらTが寝転がっていた。

戻ってきた俺と目が合うと
「クソッ!」と一言
「なんだT、もうくたばったのかよ。」とまたまた俺の言葉攻め
「んなわけねぇだろう、これからだ」「やるぞ、カーーン」
立ち上がりながら今度はTがゴングを鳴らした。


いきなり突っかかって来たTに倒された俺は
すぐに起き上がろうとしたが、そのまま胸の上に座り込まれてしまい
身動きが取れない。
Tは俺の顔を上から見下ろし、2、3度軽く平手打ちして来た。
ブリッジしたり暴れてみたりしたが脱出出来ない。
そのうちTが俺の脇腹をくすぐって来たので、俺も必死だ
体力も消耗させられ、
「ぐぅぁ〜、やめろ。くすぐったいだろうがぁ!」
などと悶え苦しんでいると
不意にTが俺の体から離れた。

立ち上がり、すぐさま俺の両足を掴むと、
「今度は俺の勝ちだ!」と言い放ち
そのまま俺を反転させ、ボストンクラブを掛けて来た。
腰が悲鳴を上げる、俺も腕立ての要領で上半身を持ち上げてみたが
Tが腰を落とし力を強めて来た。
悔しいが、ギブアップするしか無かった。

”一勝一敗”

技を解かれた俺は、一本目のTの様に大の字になった。

インターバルを置かずおもむろに立ち上がり
お互い息が上がったままの3本目、どちらとも無く組み合った。

俺はプロレスが好きだが、沢山の技を知っている訳ではない。
コブラツイストとか4の字固めとか、アキレス腱、キャメル等
メジャーな技の掛け方は知ってるが、
どんな技か知ってても掛け方を知らない物がいくつもある。
もちろんTは俺より知らないはずだ。

だから、結局プロレスごっこといっても
取っ組み合い、体力を奪い合い、数少ない技を駆使して
じゃれあってるにすぎない。

3本目もお互い知ってる技を出し切り、ぐだぐだになりつつあった。

右腕でヘッドロックを掛けた俺は左手で
Tのち○ぽをトランクスの上から思いっきり掴んだ。
「ぐぅぉ!」
「ギブか?T」
「放せ、反則だろうが!!」
「関係ねぇ!ギブアップするか?」
「クソッ痛ってぇ〜、負けるかよ!」
Tが右手で俺のち○ぽをトランクスの上から掴んで来た。

普通に考えれば、
男同士トランクス一丁でち○ぽを握り合っている姿など
どう見てもおかしい。
だが、俺は別として(Tのち○ぽを握ったのは計画的犯行)
Tが握り返して来たのは、
変なアドレナリンみたいなものでハイになっていたのかもしれない。

そのままの状態で倒れ込み、お互い無我夢中で相手に攻撃を加えた。
掴むだけではなく、がしがし揉んだりパンチしたり
案の定、俺のは元気になってくる。
トランクスを持ち上げている俺のち○ぽを掴み
「お前、何オッ立ててんだよ」とニヤニヤしてTが言う
俺は恥ずかしさを隠すため、Tの手を払い
立ち上がり、Tの両足を掴んで思いっきりTの金○に
膝を落とした。
「ぐぅがぁ〜〜〜〜〜〜っ!!!!」
両手で金○を押さえて苦しむTにそのままボストンクラブを掛け
「オラァ、参ったか?お前の負けだぁ!」と言い放った。
たまらずTも
「ギブ!ギブ!ギブ!放せ、放せ!俺の負けでいいからぁ〜!!」
と叫んでいる。
俺が技を解いてやるとすぐさまTは四つん這いになり
足をバタバタさせ両手で押さえながら苦しんでいる。
「ひでぇ〜、ありかよこんなの」と股間を押さえながら俺を睨むT。
俺はTの頭を手のひらでがしっと掴み
「まぁ、ついな」「でも、勝ちは勝ちだ」
と右腕で力こぶを作り、勝利のガッツポーズを見せつけた。

少し痛みが引いて来たのか
「うるせぇ、勃起野郎」と
笑いながら俺のトランクスを小突いてきたT。
既に俺の勃起はだいぶ治まっていたが、
やっぱ恥ずかしかったんで、思いっきり脇腹をくすぐったりして
じゃれ合った。

これが高校2年の夏、俺が初めて体験したプロレスごっこの話。
エロい話かと期待して最後まで読んで下さった方には申し訳ないですが
まだまだガキだったんで、これくらいが精一杯でした。

この後Tとは卒業するまでに2回位やりました。
その話はまた今度、
大人になってからやったプロレスごっこの話も
ぼちぼち書いていこうと思っています。


じゃれ合ってくたくたになった俺たちは、制服を着てまた食っちゃべった。

俺は最後に玄関で靴を履いてるTに、
「今日の勝負の事は誰にも言うなよな、T」
「なんで?」
「なんでって、その・・いろいろめんどくせいし」
「はぁ〜?意味わかんね」
「別に誰かに言う必要もないだろ」
「・・・・・」
「とにかく内緒な!」
「別にどうでも、お前が内緒にしたいんならそうするけど。
そのかわり、今度今日みたいな反則で勝っても俺は認めないからな」
「あぁ、今度はルール決めてやるべ」
「おぉ、じゃあな。また明日部活で・・・・・勃起、ヤ・ロ・ウ。」
そう言った瞬間、Tはドアを開け笑いながら逃げていった。
「待て、コラァ!」
追いかけようとしたがTとの距離は既に離れていて、
遠くで振り返ったTが「バイバイ」と手を振っていた。

『クソッ、絶対次の対戦でTを勃起させてやる』
と心に決めた高校2年生の俺であった。

おわり





プロレスごっこ 〜高校生編2〜
高校生時代の俺とTの2回目の対戦です。

この話も1回目同様、実際俺が高校時代やったプロレスごっこを元に
少し脚色を加えて書いてます。


一回目の対戦から1ヶ月も経たないうちに、
Tと2回目の対戦をやることになった。
学校は夏休みに入りその日は部活も休みだった。

俺とTはその日の午前中、部活の連中とプールに行く約束をしていた。
県営のプールで待ち合わせして、皆でおもいっきり泳いだり遊んだ。
もちろんお決まりの水中バックドロップとかも交えて、
ひとしきり遊んだ後、俺とT以外の2人が用事で帰ってしまったんで
その後30分もしないで俺らも帰る事にした。

着替えながら、
「これからどっか行く?」
「う〜んそうだなどうすっか、あんまし金も無いしなぁ。」
「Tはなんか予定無いの?」
「別に、今日は遊ぶ約束してたから予定入れてない。」
「ふ〜ん、じゃあこれからまた俺ん家でプロレスごっこでもやるか?」
はっきり言って俺は半分冗談のつもりだった。
「プロレスかぁ〜・・・」
Tは少し考えていた、
俺は別に無理強いするつもりはなかったんで、そのまま着替えていたら
「よ〜し、やるか。ただし反則無しだからな。」
そういって俺の胸を拳で小突いて来た。
まさか、2回目の対戦がこんなに早く来るとは思ってもいなかった俺は
マジで嬉しかった。

自転車で俺ん家に向かいながら言葉で挑発し合い、
2人ともテンションが上がって、対戦モードになっていた。

部屋に着くと
「相変わらずお前の部屋暑っついなぁ〜、クーラー修理してもらえよ」
と文句を言いつつ、Tシャツを脱ぎだした。
1回目の対戦でパンツ一丁になる事には抵抗が無いようだ、
俺は、自転車で帰ってくる間に考えてた事をTに提案してみた。
その提案とは、今日は水着でやる事だった。
今日はプールで普通の海パンの下にサポーターのかわりに学校の
スクール水着を履いていた。
俺としては本当は兢パン(競泳用のブーメランパンツ)を履いて
やりたいのだけれど、(うちの学校はボックス型の味気ない
紺色のスクール水着なんで)どうしようもないのだ。
Tもテンションが上がっていたみたいで、
「おぉ〜なんかホントのプロレスみたいじゃん」とか言って
ノリノリで着替えだした。

着替え終わり、すぐさま試合開始。
「カ〜〜ン!」
どちらともなく組み合い、前回の様に数少ない技を決め合い
体力を奪い合った。
殆ど決め技といったらボストンクラブとか足四の字、スリーパーとか
その程度。

案の定1時間も経たないうちにグダグダになってきた・・・。


膝をついて向かい合った状態で、俺は右腕でTにヘッドロックを掛けていた。
「オラァ〜ギブか?T」
とグイグイ締め上げていると
いきなりTが俺のナニを掴んできた。
「ウガァッ、今日は反則無しじゃなかったのかよ」と俺
「アマイな、プロレスは5秒以内の反則はいいらしいじゃん」と
どこで覚えて来たのか、ガシガシ握ってくる。
たまらずヘッドロックをといた俺にニヤニヤしながら
「形勢逆転だなぁ!ギブアップするかぁ?」とT
やばい、俺のナニはすでに反応し始めていた。
俺はがら空きになっていたTの股間にパンチを繰り出し
その痛みで俺のナニから手を離したTの背後に回った。

座った状態のまま後ろから羽交い締めの様な体制になり
俺は股間を押さえているTの手を無理矢理どけて
ナニを掴んだ。
「T、覚悟は出来てんだろうなぁ。
そっちがその気なら今から反則ありだぞ!!」と俺
「ヤメロ〜!」とか「許してぇ〜」とTがさけんでいる。
そして俺はTのナニをしごき始めた。
「うわっ、辞めろヘンタイ!」とTが身をよじらす。
「T、この前俺に何て言ったか忘れてないだろうなぁ。」
「何だよ、覚えてねぇよ!辞めろ、グハッ」

俺の手の中のTのち○ぽが
だんだん固くなり始めているのがわかった。
「何だよT、固くなって来たぞ」
「うるせぇ、放せ!」
シゴク俺
逃げるT
俺の羽交い締めから逃げ出したTは、俺のち○ぽを掴み
「お前こそ勃ってんじゃねぇか、勃起野郎!」と
必死になっている。
既に俺のは完全に勃っていた。
「うるせぇ、お前もだろうが!」
と俺もTのを掴んだ。


それからは、しごくというよりは思いっきり握ったり
掴んだり、殴ったり時々しごいたりしていた。

これがゲイ同士のプロレスごっこだと痛みを伴う攻撃よりは
行かせ合いの勝負みたいなエロレスにスイッチしていくのが
普通なんだけど(実際俺も相手がゲイだと最終的には
いろんなエロ技を駆使して相手をいかせる事が多い(笑 )
Tはノンケだしそういう発想はまったくない。

だから、Tの頭の中には俺に『ギブアップ』と言わせて
自分が勝利する事がすべてだった。

最終的には同時にお互いの勃起したナニを握り合い、
思いっきり力を込めガマンくらべの様になってきた。
俺も痛みに耐えきれる限界が近かった、
Tも苦しそうだ
「いいかげん、ギブアップしろT!」
「今日は俺が絶対勝つ、お前こそギブしろ。クソォ、痛てぇ〜!」
「じゃぁ、これでどうだぁ〜!!」

最後の力を込め、俺はTのち○ぽを握り潰した。
「グァ〜!!¥”@#※■%★&!!!」
激痛が苦悶の表情と化したT
「ギブ、ギブ、!!ギブアップ!!」
Tがギブアップするのにそんなに時間はかからなかった。

『ギブアップ』の声と同時にお互い手を離し
それぞれ痛みに耐えながらしばらく転げ回っていた。

そのうち時間が経って、だんだん痛みが和らいでくると
勃起していたのも萎えてきて2人とも大の字になった。

時々痛むち○ぽをさすりながら
「クソ〜、また負けた」「痛てぇ〜」「お前、強すぎ」
等と言いながら、真剣に悔しがっているT。
そんなTを横目で見ていると
無性に可愛く思えて来て、そのまま抱きついてキスしたい衝動に駆られた。


いくら何でもそれをやってしまえばTとの友情さえも失ってしまうだろう事は
俺にもわかっていたし、
大の字になっているTの胸の上あたりに馬乗りに座り、ほっぺたをつまみながら
「俺に勝とうなんて、10年早えーんだよ。」
等と言う事くらいしか出来なかった。
「ばーか」とT
「お前よりマシだ、ばーか」と俺
なんか可笑しくなって来て、2人して笑った。

「何か、腹へらねぇ?」とTが言い出したんで
「今日は俺が勝ったんだから、お前のオゴリだよなぁもちろん」と俺
「マジかよ、そんなの聞いてねぇぞ」
「俺が今決めたんだよ」
「え〜〜〜っ」

不服な顔をよそ目に俺はTの体から立ち上がり汗を拭き、着替え始めた。
Tも観念したらしくタオルを俺の手から奪い取り、
着替えてラーメン屋に行った。


その日の夜、俺は今日Tとやった事を思い出しながら一人でオナった。

次の日、Tと部活で会った時
「お前昨日の夜、ち○ぽにアザが出来てたぞ!」とTが言って笑っていた。


その後Tとはプロレスの技の掛け合いとかはしたけど
今回のように真剣にやり合う事はもう無かった。


これが高校生の時、俺とTがやったプロレスごっこのすべてです。

最後まで付き合って読んで下さった方に 感謝!!


(とても良いプロレスごっこの思い出だ!もっとこの作者の色々な話が読みたいな!情報求む!)
ヤバい。ひじょ〜にヤバい。
なんせいま俺のパンツの中ではなぜかムスコさんが グングン元気になっているのだ。

「おい早く脱げよ。はじめらんねーだろが」

 大山はさっさと脱いでボクサーパンツ一枚になっている。
その姿はやっぱりガッチリしていて、足にもがっつり筋肉がついている。

「うるせーな」

しょうがない。俺も続いて汗だくになったタンクトップと一緒に下も脱ぐ。

「なにお前そんなんはいてんの?!w」

 白いラインが入ったピンクの競泳用ビキニパンツ一枚になった俺を指差して、大山が笑う。

「うっせ。プロレスっつーのはこれでいんだよ」

「つかお前・・デカくね?すげ〜うらやましーwww」

大山がニヤニヤ笑う。

こいつ・・やっぱ気づきやがったか。

幸いまだ完勃ちにはなっていなかった。
これは早いとこ決着つけねーと・・。

「まーいーや。はじめるべ」

そう言った途端、大山がタックルをしかけてくる。
受けきれず、倒されてしまう俺。

俺をうつ伏せにすると、足を絡めて、腕で頭をロック、STFを極めてきた。

「ぐあっ!!」

頭のロックがキツい。
背中には大山の全身の筋肉を感じる。
俺の背筋に、大山の胸筋が汗で吸い付く。
ぎりぎり締め上げられる。

さらに、絡め取られた俺の足の間に大山が自分の片足を割り込ませてきた。
股間に、内腿に大山の筋肉のついた足を感じる。

痛みと快感が混ざり合って、全身が痺れてくる。

「オラ ギブ?ギブ???www」

俺の身体をゆすりながら、耳元で大山の声がする。

「なーオレの技どう?痛い?つかお前もしかして感じてねえ?w」

大山の挑発が続く。

俺はとにかく無視してロープに手を伸ばした。

「ロープブレイクだ!!離れろっ・・」

「ちっ」

大山は渋々技をはずす。

立ち上がると、まだダウンしたままの俺の茶髪をつかんでリング中央に引っ張る 。

「あ〜なんかおもしれ〜なプロレスって。ハマりそwww」

そう言った後、首をかっきるポーズでアピールしやがる。
いったん立ち上げた俺をかがませると、無理矢理自分の腿の間に俺の頭をはさみにくる。
パワーボムにいくのだろう。

しかし奴はほとんど足をひらかない。無理矢理とじた 両足の間に俺の頭をこじ入れる。

「・・しょっと。入んねーなーオイwww」

汗の滑りをつかってなんとか俺の頭を股にはさみこむ。
俺は大山の太ももの筋肉をイヤってほど両側頭部で感じさせられた ・・・

コイツいちいちやることがほんとエロい。
俺のツボを見事に突いてくる。

そして俺の身体に両手を回すと、力をこめて俺を持ち上げパワーボムをしかけた。

もう完全にパンツの中で起ち上がった俺の股間が、思いっきり大山の顔面に押し付けられる。

「あっ・・・・」

気持ちよすぎて声が出た。

背中からマットに強烈に叩きつけられた。

「があっ・・」

激痛で、また声が出た。

「フィニッーシュwww」

大山は倒れた俺をまたうつぶせにすると、俺の両足を自分の両足でロックし、さらに両腕をとると、一気に後ろに倒れこんだ。

反動で俺を持ち上げる。
これは ・・・ っ

「ロメロスペシャル!!オレいっかいかけてみたかったんだよwwどーよ!? 効いてるか?」

高々と持ち上げられ、両手両足を突っ張られた状態にされ、おれの股間はヤバいことになっていた。

競パンが最大級にテントを張って、天を指している。

大山はさらに下から挑発してくる。

「ギブ?ギブ?」

 「うっるせ・・まだだ・・ノー!ノー!」

俺は宙に浮いた首を必死に振る。

「しょーがねえ。じゃ〜これでトドメだ」

大山は俺を下ろすと、足のロックだけしたまま、両腕を離して俺の首をとり、ドラゴンスリーパーを極めにきた。

「っしゃあ!!これでもう終わりだろ?マジでギブしろよ」

これは・・やばい。

足が極められたまま、上体が反っているせいでロープも届かない。
首に回された大山の首がキツい・・つかワキ毛があたるんだよ馬鹿。

股間だけが競パンの中で前に突っ張っている。

「逃げらんね〜だろが。もーギブしろよオラ」

さらに締め上げてくる。

「っぐう う・・ 」

「そんなに気持ちイイならまたかけてやるからよwww」


〜「ヒマプロ」はこれでおしまい。なんだかまだまだ妄想が膨らむ展開ですけど。
どこかに続きがあっら読みたいです!
作者のプロレスに燃えるツボがオレと似ててすんごい感じます!〜

大山のゴングで始まった試合。

とりあえずお互い距離をとって様子をみる。
コイツほんといい身体してるよな〜。マジで高校生かよ?大山はたしかサッカー部らしい。

学ラン姿ではわからなかったが、脱いで見るとかなりガッチリしてる。
胸板はかなり厚いし、腕も太い。
ウルフにした黒髪をワックスでいじっている。
ネックレスやらピアスやらもそこそこつけてるし、ツラもかなりのモンだ。
ムカつくが、たしかにカッコいい・・のかもしれない。

でもバカだしな・・こいつ。

大山も、俺の方を観察していることに気づく。
ヤツほどじゃあないが、俺の身体にだってちゃんと筋肉がついてる。
プロレス雑誌でイイなーと思う体系のレスラー目指しては筋トレをこなしているのだ。

つかヤツ、太すぎだろ。俺くらいの方がキレイに筋肉ついててイケてるだろう。

肌は日サロ通いで焦げ茶だし、髪も茶色で長めだし。
アクセもネックレスだのピアスだのブレスだのヤツ以上にジャラジャラつけてるから、遊んでそ〜にみえるのが俺の悩み・・でもないが。

そーいう俺が、ストイックなスポーツマン然とした大山に勝つってのも気持ちいいかもな〜・・www

ためしに、俺の自慢の身体を見せ付けつつ片手でクイクイと挑発してみる。

タンクトップは・・脱がなくていーか。
そっちの方がなんかエロいしwww

「どーした?来いよ」

「おお いくぜ」

 一気に距離を詰めて、大山がつかみかかってくる。
俺も力を込めて、それに対する。

ガツッと顔面にエルボーを入れられる。
大山はさらに、俺の胸板に連続で逆水平を打ち込んでくる。

「グッ・・」

そしてひるんだ俺の首を取ってヘッドロック。
太い腕 と 厚い胸板でただのヘッドロックでもそーとーキツい。
そのままグイグイと締め上 げてくる。

さらにマットに投げられると、腰をついた俺の背中に力いっぱいサッカーボールキックを叩き込む。

「オラッ!!!」

「っつう・・・」

背中に激痛が走る。
思わず顔がゆがむ。

前に回って、俺の片足を取りに来る。

こいつ・・アキレス腱 固め 狙ってやがるな。
俺は足をとられまいと、あいてるもう片方の足で大山の足を払う。

大山が倒れると、立ち上がってストンピングの連打。
ガードする大山のスキをついて、片腕を取って腕十字にいった。
めんどくせーこれで終わりだ。
と思ってキメにいったのだが、かけられる瞬間大山はバタついて、足で壁にタッチ。

「おい!ロープブレイクだぞっ」

「チッ・・」

 俺は大山を放して立ち上がる。大山も立ち上がり、仕切りなおし。

大山が、右手を上げて誘ってくる。
力比べか。
おもしれー・・。

俺もゆっくりと左手をだし、指と指をからませあう。
そしてもう片方の手も。 緊張状態。
いま指先に、両手の平に、全神経を集中させている。
ふれあい、絡み合っていく指先に電流がはしる。
背筋がゾクゾクと、興奮で鳥肌が立っていくのがわかる。

次の試合展開を考える。
さっきから決めていたことがある。
スリーカウントじゃつまらん。
この試合は絶対にギブアップで終わらせよう、と 。

やっぱり、ヤツの口から直接ギブの声を叫ばせたい。
へっへ気持ちい〜だろなー ・・
やべ。俺ドSかも。

だがたぶん大山も同じように考えてるはず。
前々から俺をツブ したいと思ってただろーからな。あーこの試合負けられね〜!

不意に、力が込められる。

マット中央でガッチリと組み合う。大山の胸、腕の筋肉が盛り上がる。
俺も全身の筋肉で対抗。ヤツが力んで、6コに割れた腹筋に、膝をブチ込む!!

さらに前のめりになった大山の首根っこをつかむと、

「よっ」

 DDTでマットに首をめり込ませる。
そのまま首をはなさず、フロントネックロック。
両足を胴体にまわし、右手でヤツの左手も捕らえる。

「っしゃあ!」

 我ながらキレイに入った。

「ッラア!!」

左腕で首を、両足で胴を、グイグイと絞めあげる。

大山の、がっちりと筋肉のついた身体は技の掛け心地がいい。
適度な筋肉の弾力。さらに体勢的に、少し腰を浮かせると、俺の股間付近にちょうど 大山の6コの腹筋。

両足の間には程よくガッチリした身体。
首を絞めるのと同じリズムで、つい腰が動いてしまう。

やべ ちょっとコレは・・・
ヤバい。
技かけてる俺がいうのもナンだが・・思わずチカラがゆるむ。

お互い汗がでてきて、肌がぬるぬるすべりだす。
そしてその肌が道場のライトに 照らされ、大山の肌と俺の焦げ茶の肌をてらてらと光っているのがまた、・・エ ロい。

タンクトップが汗を吸う。

大山は無言で首をぬこうともがいている。
ゆるんだ拍子に脱出され逆に足をとられ、アキレス腱固めにとられる。

「くそ・・っ」

腰を着いて向き合うカタチになって、足を極められながら、目の前には汗に濡れた大山の顔と胸板と腹筋 ・・・
これは視覚的にもクる。

さっきまでどうってことなかったハズだが・・ 意識しだすとヤべ〜・・

足への激痛もあるが・・

とにかく脱出しようと暴れてみる。が大山も簡単には放さない。

すると、ふいに大山が何かに気づいたような顔をした。そしてニヤっと笑う。

 ・・やべ。こいつ・・!?

大山はするっと技を解いた。
俺の足が自由になる。

「・・???」

 立ち上がると、両手と腰を着いて座り込んだままの俺を見下ろしながら言った 。

「プロレスだしさ、やっぱ下も脱いでやろ〜ぜ。その方が雰囲気でるだろ?」
「おい。プロレスしよーぜ」

放課後。一緒に柔道場の罰そうじをさせられていた同じクラスの大山一臣が 不意に話しかけてきた。

「・・・あ? つかお前サボってんじゃね〜よ」

 俺が渋々目を向けると、大山は壁によりかかってほうきをいじりながらニヤニヤとこっちを挑発的なツラで眺めている 。
こいつが俺に話しかけるのはいつも決まってくだらない問題ふっかけてくる時だ。

 今日もそのせいで、珍しく出てみた体育の授業でエキサイトしすぎてこうして体育教師に罰として2人で放課後居残りそうじを命じられた。
・・最悪 だ。

「お前好きなんだろ?プロレス。相手になってやんよ」

 俺はいつも教室では寝てるか、プロレス雑誌をひろげているかしていた。もちろん授業中も。
 クラスの奴らとつるむようなこともしてなかった。俺のそういうところが気に入らないんだろう。
 いつも他の奴らとうるさく騒いでクラスのリーダー気取りの大山にとって、俺は相当目障りな存在なはずだ。
 ガタイでもルックスでも、コイツとはれるのは俺くらいだ ・・成績の方もまあ、似たようなモンだろう。

「くだらね〜こと言ってねーで、さっさとやれよ」

俺がそう言って背中を向けた途端、

「ぅおらっ」

 背中に激痛が走り、俺は衝撃で柔道場の壁際まで吹っ飛ばされて倒れこんだ 。

「・・てっめナニすんだよいきなり!!!」

「俺のドロップキックどーだ?効いただろ?」

 大山が立ち上がり、近寄りながら聞いてくる 。

「立てよ。やろーぜプロレス」

下から、立ち上がって見下ろしてくる大山の目を睨み返す。
いい加減どっちが上か決めとこーぜ?とその目は暗に語っていた。

「なに?お前そんなにオレとやりて〜の?ホモ?w」

「そ〜だな〜。いっつもクールなイケメンの長瀬クンとならヤりてーなーw」

 俺は立ち上がると、真っ直ぐに大山と睨み合った。

「い〜ぜ。やるか?プロレス?ルールは知ってるよな?」

「ああ。壁タッチでロープブレイクでいーだろ」

「OK」

 実際俺も、ずっとプロレスの試合っつーもんがやってみたくてウズウズしていた。
大山ならガタイも同じくらいだし、部活で鍛えてるらしいからおもいっきりやっても死なね〜だろ。

それにどーせやるなら、まあブサイクよりはイケメンの方がいい。
よく知らんが、大山は相当女子に人気あるらしい。まあ自慢じゃないが俺もけっこーなモンだが。

そういうとこでも大山はやたら俺をライバル視してくる。

大山はいったん下がって距離をおくと、

「青コーナー 183センチ、75キロー、18歳高3、大山一臣〜」

とひとりで叫んでひとりで右手をあげて見えない観客にアピールをする。
馬鹿かこいつは。
つかふつう歳とかまで言わね〜し。

そして上着の学ラン、ワイシャツをぬぎ、学生ズボンに上半身ハダカという格好になった。
大山の筋肉のうえに、シルバーのネックレスだけが光っている。

「・・プロレスごっこってそこまですんのかよ・・」

「続いて赤コーナー、180センチ、70キロ、長瀬、貴ー!!」

 ・・身長体重テキトーに言いやがったな。
まあ近いけど。
つかどーでもいいが。

俺はさっさと学ラン、ワイシャツを脱いで、黒のタンクトップ一枚になった。
腕組みをして次の展開を待つ。

「オラ ヤるんならさっさとはじめよーぜ」

「ちっ、ほんとつまんね〜奴だな。じゃあはじめんぞ。 カーン!!!」

ゴングは口でかよ・・あーあ。さっさと終わらせて帰るか。
狭いシャワー室の中は屋根を焼く夏の太陽のせいで熱気で満ちていた。

朋樹は小窓を開け、中の空気を逃がし外気を入れた。
緑と土の匂いが涼しい風と一緒に入ってくる。

朋樹はタイツを脱ぎ、真水のシャワーの中に身体を晒した。

スパーリングで火照った身体を冷ましながら、朋樹は健の事を考えていた。

試合ならまだしも、さっきのは練習だ。
しかも後輩の健を相手にあんなに無気になってしまった自分が信じられなかった。

「俺って・・・・・」

朋樹は備え付けの小さな鏡に映った自分の顔を見つめたまま、シャワーの雨の中で長い間呆然としていた。

「先輩入ってます?」

ノックの音と共に、シャワー室の外から健が呼びかける。

だが水の音で紛れた声は深い意識の底にいる朋樹の耳には入らない。

「先輩?」

健がそうっとドアを開けて呼びかける。

朋樹の意識は一瞬で引き戻され、ようやく健に気付く。

「け・・健!大丈夫だったか!?」

水に濡れた裸のまま、素早く健に歩み寄り両肩に手を乗せ健の身体を揺さぶった。

「だ、大丈夫ですよ!先輩。毎日トレーニングしてれば、あれくらいどってコトないっす」

健は無邪気に笑いながら、右腕にレモンのような力瘤を作った。

「流石にさっきのフルネルソンは効きましたけどね」

 「すまん。俺、つい・・」

「いいんですよ。正直言って俺、先輩が本気になってくれてすごく嬉しかったで す。
俺を一人のレスラーとして認めてくれたような気がして。
本当はキャメルクラッチでギブさせられる寸前だったんですけど
先輩と少しでも長く戦いたいと思って
俺、必死で耐えたんです」

「あれには俺も驚いたぜ。あそこまで極められたら、俺なら絶対ギブしてるな」

朋樹は健の腰をさすり、笑いながら言った。

「お前は磨けば俺より光る。さっきのスパーリングで確信したぜ」

「やっぱ、先輩は強いや。俺と同じ軽量級気スラーなのにパワーもある。
俺が一生懸命技を掛けても、ちっとも通用しないんだもん」

軽く握った拳で朋樹の大胸筋や腹筋を小突きながら健は言った。

「俺、もうあがるけどお前はどうする?」

「シャワー浴びてから、ゼミに出ます」

「そっか、じゃあ俺は先に帰るけど戸締まりだけよろしくな」

「はい、先輩。今日は有り難うございました」

「や、俺のほうこそ・・・大きな経験になったよ」

「俺、いつか試合で先輩と当たりたいです」

「ああ、そうだな。俺もその時を楽しみにしてるよ」

朋樹はボストンバックからタオルを取り出すと、髪の毛を拭いた。

「しまった!俺、タオル持ってなかったんだ!」

「俺も1つしかないなぁ・・。これで良かったら使うか?」

軽く全身をタオルで拭うと、朋樹は健の胸元にタオルを差し出した。

「わぁ、どうも有り難うございます!」

「じゃあ、またな」

朋樹は身支度を整えると、サークル室を後にした。
心地よい初夏の風を胸一 杯吸い込むと、まだ火照りの残っていた心にもようやく落ち着きが戻ったような気がした。


〜おわり〜

*プロレス小説のツボがぎっしり詰まった名作です。
初めて読んだときのコーフンが今もあります。
サイコーにさわやかだなぁ。

肩で息をしながら力弱く立ち上がる健から間合いを取ると、朋樹はローキックで襲いかかった。

健の太股の裏に2発、3発と朋樹の蹴りが打ち込まれる。
更に朋樹は狙いを健のボディに定めるとミドルキックを連続で放った。
健の甘いガードをくぐり抜けた朋樹の脚が、次々と健の脇腹を鋭くえぐる。
健は左右に身をよじらせるだけで、ほとんど棒立ちの状態で朋樹の蹴りを受け続けていた 。

朋樹はとどめとばかりに健のボディにソバットを叩き込んだ。
朋樹の素足が健の腹に突き刺さる。
固い腹筋を押し退け、健の身体深くに足がめり込む手応えを朋樹は感じた。

低い呻き声を漏らしながら前のめりになる健。
朋樹は健の正面から組み付き体勢を整えるとブレーンバスターで後方に投げ飛ばした。

健の軽い身体はフワリと宙に浮いた後、受け身も満足に取れないまま腰から落ちた。
健は背中に手を添え、苦痛に表情を歪める。

朋樹は健の髪の毛を掴み無理矢理立たせると、背後に回り込んで健の両腕を抱え込み、気合いと共にタイガースープレックスを決めた。朋樹のしなやかな肉体が華麗なブリッジを描き、両腕の自由を奪われた健は後頭部から真っ逆さまに落ちた。

朋樹はブリッジを保ったまま心の中でしっかり3カウントを数えると、技を解き立ち上がった。

健はうつ伏せになったままピクリとも動かない。

朋樹は健の身体に馬乗りになると、両手を健の顎の下に添えて一気に引き上げた。
キャメルクラッチだ。

「ぐぐっぐっぐっっはああああああああ!!!!」

健の褐色の肌は全身が汗で光り、めくり上がった上半身はヘソまで見えんばかりの勢いで反り返る。

「参ったか!?健!」

「ぐああああ!!!」

「ギブしないとお前の背骨がへし折れるぞ!」

「ノぅぅぅ!ノぅぅぅぅ!!」

ギリギリと反り上げていく。
朋樹の腕がギンと膨張する勢いで極まるキャメルクラッチ。

朋樹は渾身の力を込めてキャメルクラッチを極めたが、健はギブアップしなかった。

朋樹は動揺した。
普通のレスラーならとっくにギブアップしている筈なのに・・・。

健の柔軟性だけでなく、そのレスラーとしての素質に対して朋樹は焦りと共に恐怖すら覚えた。

今度は健をフルネルソンで締め上げた。
両肩を極められ首を抑え付けられた健は呼吸もままならず悲鳴を上げることすら出来ない。
健は苦しそうに身をよじらせるが、朋樹の執拗な締めは容赦なしだ。

朋樹は無理に力を掛け続けると、首と肩を壊してしまうおそれがあることを十分把握していた。
だが、自分で自分の感情を抑えることができなかった。
これから確実に開花するであろう若い蕾を自ら摘み取ろうとしている自分自身が信じられなかった。

やがて健の全身から力が抜けた。

その瞬間、朋樹もはっと我に返って技を解き、健の身体を仰向けにした。
健の顔には血の気が無く、両目は閉じられていた。

「健!健!!」

朋樹が必死になって健の両頬を叩く。
気道を確保しつつ首と両肩を入念に調べた。

どうやら健は失神しただけのようだった。

「よ・・良かった・・」

朋樹は安堵感に包まれると、腰から崩れ落ちそうになった。

健の身体を抱え上げてリングを降り、敷いたバスタオルの上に健を寝かせた。
全身に光る汗を丁寧に拭いてやると、朋樹は水で絞ったタオルを健の額にのせた。

静かに呼吸する健の安らかな表情を見届けると、朋樹はシャワーを浴びる為にその場を離れた。
健はロープの反動をつけて勢い良くダッシュし、朋樹の下腹部に蹴りを叩き込んだ。
腹を押さえ前のめりになる朋樹。健は朋樹の首筋に狙いを定めエルボーを2発、3発と落とし膝頭で顔面を蹴り上げた。

頬のあたりを押さえながら朋樹はその場に崩れた。

健は朋樹の髪の毛を掴んで立ち上がらせると、素早く背後にまわりこみバックドロップ放った。
二人の身体がリングの中央で綺麗な孤を描く。
朋樹は後頭部をしたたかマットに打ちつけた。
サークル室に重低音が響き渡る。

健は先に立ち上がるとダウンしたままの朋樹から充分に距離を取り、次の攻撃のタイミングをはかる。

朋樹は後頭部の鈍い痛みに表情を歪めながら、ようやく立ち上がった。

ダメージでフラつく朋樹の身体に待ち構えていたのは健のラリアットだった。
朋樹目掛けて走り込んでくる健。
スピードに乗った身体から差し出された右腕は的確に朋樹の喉仏をえぐった。

決して太いとはいえない健の腕だが、スピードと的確な狙いによってその威力は増していた。
朋樹はナイフで叩き斬られたような衝撃を喉に受け、再びダウンした。

気管が詰まって呼吸がままならない。朋樹は全身で呼吸をし、懸命に酸素を取り込んだ。

動きの止まった朋樹の両脚を健は脇に抱えた。

「おっらぁぁああ!!!」

気合いを入れて朋樹の身体を裏返す健。
逆エビ固めだ。

「ううううう・・・!!!!」

歯を食いしばって耐える朋樹の口からうめき声が漏れる。

健は体勢を整えると徐々に腰を降ろし始めた。
朋樹の身体が腰を支点に反り返り、激痛は全身を駆け巡った。

更に健は渾身の力を込めて朋樹の両脚を絞り上げた。
全身は汗で光り、発達した大胸筋は天井のライトを反射し光っている。

技に耐える朋樹の汗。
そして逆エビを極める健の汗が朋樹の身体を伝ってマットを濡らした。

「参ったか!?先輩!」

健は天井を仰ぎながら振り向きざまギブを迫る。

朋樹はその返事の代わりかのように、自分の両腕を伸ばし上体を起こした。
そして二人分の体重を支えたまま、朋樹は両腕の力だけでロープへにじり寄ろうとする。

「させるかっ!」

健も必死にリングの中央へ朋樹の身体を引きずり寄せようとする。

だが、健が少し腰を浮かした瞬間に朋樹は一気にロープまで辿り着くことに成功した。

健は悔しそうに技を解く。

立て続けに攻められている朋樹はもちろんのこと、攻め続 けている健も肩で呼吸をしていた。
だが攻撃の手を緩めるわけには行かない。

健は立ち上がるやいなや、ストンピングで朋樹の身体を踏みつけた。
健の素足が朋樹の腰や背中にめり込む。
そして朋樹の腕を掴み再びリング中央へ 。

健は朋樹をリング中央に転がすと朋樹の左脚をくの字に曲げて両脚を絡めていった。

「っっあぁぁ!!!!」

健のバネのような両脚が朋樹の両脚に絡み付く。
足4の字固めだ。

「っらぁ!!先輩!ギブっすかぁ!!??」

気合いの入った健の足4の字。
ギリギリと朋樹の両脚を絞り上げた。

朋樹の脳裏に康哉に喰らった4の字の屈辱のギブアップ負け試合がよぎった。

「ノっっ!ノっ!!」

健は朋生の睨みつけ、腰を突き出し揺さぶりを掛ける。

「っあぁ!!っっ!!あぁ!」

後輩から4の字を喰らい情けないあえぎ声が漏れる。

「どっすかぁ!?やべぇっすかぁ?折っちまうっすよっっ!!」

冗談まじりに聞こえる健の挑発も4の字の痛みは本物だった。
健の身体能力があればオレの両脚はやられてしまうかもしれない。

健は4の字で試合を決める気まんまんだ。

「っらぁっっ!!っしゃっっ!!」

腰を突き出し受身を連発。
ガタイをひねるように受身をとると、朋樹の4の字に締め上げられた両脚はねじり込まれるような激痛に見舞われた。

朋樹は逆エビから逃れたのと同じように4の字を喰らったままロープを目指す。

「なろっ!させっか!」

健も踏ん張るが朋樹のパワーの気力に引きずられてしまう。

「んんなぁぁ!!!ロープだっっ!!健っっ!!」

「くそっっ!」

4の字を外した健は更にストンピング攻撃を続けた 。
だが単調な攻めは自らのスタミナの消耗に繋がる、時には相手にスタミナ回復のチャンスを与えてしまうことにもなる。
朋樹は健の攻撃に必死に堪えながら虎視眈々と反撃の隙を伺っていた。

健が朋樹の髪の毛を掴み、上体を起こそうとしたその時。

朋樹は健のタイツを掴み身体を固定すると、反対の手で鳩尾目掛けてパンチを打ち込んだ。
不意の一撃を喰らい、よろめく健。
そこへ朋樹は2発3発と健の頬骨を狙ってエルボーをカチ上げた。

顔を押さえたまま健の動きは止まる。
朋樹は素早く立ち上がると健の頭を股下で挟む。
腰を両腕で抱えると高々と持ち上げカナディアンバックブリーカーを極めた。

朋樹が肩口に抱えた健の身体を両腕でしっかり固定したまま上下に揺さぶる。
健の身体は腰を支点にますますエビ反りの形に湾曲した。

サークルの中では軽量級レスラーの部類に入る朋樹がカナディアンバックブリーカーのような力技を使うことは珍しかったが、日頃の筋トレの成果でその力は軽量級レスラーの中では群を抜いていた。
自分より軽い健の身体を持ち上げることくらいはやすやすとやってのけることができた。

「ああああああ!!!!!」

健が悲鳴を上げる。

柔軟性のある身体が朋樹の肩の上で竹の玩具のようにしなる。
だが、もがいても自分の背骨に掛かる負担が増すばかりで技から逃れることはできない。
健は朋樹の肩に担がれたまま、じっと耐える他に術が無かった。

そして朋樹は充分に健の身体を揺さぶりダメージを与えたと見ると、健の身体を支える両腕を解き、健をマットへ落とした。

背中に手をあて、うつ伏せになったまま健はしばらく動けなかった。

「じゃあ、そろそろ“受け”の練習でもしてもらおうか?」

朋樹はそう言うと健の左腕を掴み挙げ、立ち上がらせた。

朋樹は健と共に、再びサークル室に戻った。ブルーのタイツ一枚の姿になった朋樹。
スパーリングの時でも実戦の時と同じ姿でやるのが朋樹の習慣だ。

健も同様に着替えて水色のタイツ一枚の姿になった。
二人は入念にストレッチで身体をほぐし、それからリングに上がった。

「じゃあ、始めるか」

「お願いします!」

両者がリングの中央でガッチリと組み合う。
気合いと共に健は朋樹をボディスラムでマットに叩きつけた。

朋樹は背中を押さえながら苦悶の表情を浮かべる。
健はすかさずストンピング攻撃で朋樹に追い打ちをかけた。
健の素足が朋樹の胸や腹にめり込む。
朋樹は全身の筋肉を固くして攻撃を堪えていると、健は髪の毛を掴んで朋樹を起きあがらせた。

健はその胸元に打点の高いドロップキックをねじこんだ。
もんどり打ってリング中央に倒れる朋樹。

健は素早く体勢を整えると、朋樹の右脚をつかまえアキレス腱固めを極めた。

「どうだ!先輩!!」

健が力を込めて朋樹の足首を締め上げる。

しかし朋樹は表情一つ変えない。

「そんな極め方じゃ、痛くもなんとも無いぜ!」

朋樹は自由な左脚を振り上げると、その踵を健の胸板に叩き込んだ。

「うっ・・・!」

たまらず技を解く健。

朋樹は立ち上がり健を軽々と担ぎ上げると、その身体をマットに叩きつけた。
受け身のままならない健は激しく腰を打った。

そこへ朋樹は エルボードロップ!
そしてニードロップ!

やはり健のような細身のレスラーは劣性に立たされると弱い。
朋樹の放つ一つ一つの技が重く身体に突き刺さる。

「まだまだ、これからだぜ!」

マットに転がる健を無理矢理立ち上がらせた朋樹は背後から健に絡み付いた
健のガタイをコブラツイストにとらえた。

「うあああ・・・!」

健の身体から悲鳴がほとばしる。
下半身と上半身が腰を支点に捻り上がり、胸は完全に開いていた。

朋樹は苦痛に歪む健の表情を見ながら、更に両腕に力を込めて健の身体を絞り上げた。

『ぬっあぁぁっっ!!!』

両腕そして密着した健の背中から荒い息づかいが伝わってくる。
次第に健の全身から汗が噴き出してきた。

「このままギブアップするか?」

朋樹が健の耳元できく。

「ちくしょう!ざけんな!!」

健はギチギチに極まるコブラツイストを解こうと懸命にもがく。
しかし身体を揺さぶれば揺さぶるほど健の身体は捻り上がり、腰と肋骨は更に軋んだ。

それでも健は必死の形相でなんとかロープ際までにじり寄り、左手でしっかりとロープを握り締めた。
朋樹は技を解いた。

「痛ってぇ〜。流石、先輩だぜ!」

健は自分の脇腹をさすりながら言った。

「リングの中で先輩も後輩もあるか!甘ったれてないで本気でかかってこいよ!」

朋樹はリング中央に立って健を挑発するポーズを取った。

健は体力運動神経共に他のレスラーに比べて群を抜いてると朋樹は普段から見込んでいた。
しかし、健はその生来から備わる人なつっこさや人の良さが災いし相手の闘争心に押され、試合で惜敗することも少なくなかった。

朋樹は後輩を指導する立場として、そんな健の精神面の強さをどうにかして養いたいと常から考えていた。

「よーし!健!もしも俺に勝ったら、お前の言うこと何でも聞いてやるぜ!」

「本当ですか!?先輩!後でやっぱりウソなんて言うのは無しですからね!」

「ああ、俺は約束は守る。あくまでお前が俺に勝てたらの話だがな」

「だったら俺、本気で行きますよ!」

「おっし!かかって来い!たっぷりと稽古付けてやるよ!」

「行くぜ!」

サークル室は誰もいなくてひんやりと静まり返っていた。
朋樹はよく授業が休講になると、一人でトレーニングをしていた。
パワー不足を解消するために筋肉をつけたいからだ。今日もそのためにここへやって来た。

まずTシャツとジャージのズボンに着替えて、腕立て100回、腹筋100 回、そして20分間の縄跳び。
汗をかいた頃に上半身裸になって受け身とロープワークの練習。
授業が始まる10分前にシャワーを浴びるのがいつものメニューだった。

朋樹は受け身の練習で肉体をマットに叩きつけたときに、ふと昨日の練習試合のことが思い出された。
康哉との一戦だ。

朋樹はボディーブローを使いながら、有利に試合を進めていた。
ジャンピング・パイルドライバーやワンハンド・バックブリーカー等の大技を織り込み、康哉を確実に追い詰めて行った。
康哉もスタミナには定評があったが、朋樹の気迫に満ちたファイトに完全に飲み込まれつつあった。
試合も終盤に差しかかり、朋樹のノーザンライト・スープレックスが決まった。
会心の手応えだったが、朋樹は自ら技をはずして、トップロープに登った。
振り向きざまダウンする康哉を確認して、一気にジャンプした。
ムーンサルト・ボディプレスだ。
元体操部だった朋樹が最も得意とする技だった。
空中で仰向けになって汗で光っている康哉の肉体を見た時、朋樹は勝利を確信した。

しかしその瞬間、康哉がかっと目を見開き、猿のように素早く身を翻した。
朋樹は腹からマットに激突し、悶絶した。朋樹の甘さと油断が導いた罠だった。
朋樹はふらふらと立ち上がると、すでに康哉は仁王立ちでタイミングを見計らっていた。
危険を感じて逃げようとしたが、さっきのダメージで体が言うことを聞かない。
康哉は狙いを定めて朋樹に思いっきりタックルをかました。
もんどり打って倒れる朋樹に康哉はのしかかると、あっと言う間に両脚を絡み付けていく。
足四の字固めだ。
ガッチリと極め込む康哉。
膝が今にも破壊されそうな激痛の中、朋樹はロープに手を伸ばすが、それは遥彼方にうっすらと見えるだけだった。
康哉はロープに逃げようとする朋樹を見据えマットに受身を取る。4の字が更にキツく極まった。
朋樹は4の字の激痛に耐えながら身体をよじるが、容赦のない康哉の4の字がギチギチに絞り込む。
朋樹は痙攣するようにたまらずにギブアップした。完全に康哉の作戦勝ちだった。

朋樹はその悪夢を振り払うかのように、クルリと一回バク転をして、今日の試合に向けて気合を入れながら、ランニングしてサークル室を後にした。

外へ出ると夏の太陽の刺すような日差しが照りつける。
キャンパスの中庭には噴水があり、その周辺の芝生の上では上半身裸で日光浴を楽しんでいる学生も何人か見える。
朋樹はそんな光景を横目に見ながら次の講義に遅刻しないように、足早に歩いていた。

「先輩!」

誰かが朋樹を呼んだ。声のする方を見ると、一年後輩の健の姿が見えた。
他の学生と同様、上半身裸の姿で手を振っている。

「これから授業ですか?」

「ああ」

「それより俺の練習に付き合って下さいよ。
筋トレは一人でもできるけど、試合運びとかはやっぱスパーリングを重ねないと身に付かないじゃないですか」

健はプロレスサークルの一年後輩で普段から朋樹がよく練習の面倒を見ている新人選手だ。
健はジャニーズ系の顔立ちをしており、童顔であどけなささえどこかに残るが、その身体は幼い頃から続けてきた水泳の成果か胸板は筋肉で盛り上がり、腹筋はその呼吸の度に綺麗に割れていた。

「ねぇ、スパーリングの相手して下さいよ」

「悪いな、たった今トレーニングしてきたとこなんだ。
それに俺、講義でないとやばいんだよ。ただでさえ休みがちだしさ、テストも近いだろ?」

しかし健は不満そうな顔で朋樹の表情を伺う。
そして鼻の頭に滲んだ汗を手首で拭いながらこう言った。

「じゃあ先輩、俺と賭けしましょう。俺が勝ったら先輩は俺の練習に付き合う 。
先輩が勝ったら、このまま講義に出席出来るのはもちろん、今日の昼飯おごりますよ」

朋樹は苦笑いしながら答えた。

「しょうがねえ奴だなあ。わかったよ。で、その賭けってなんだ?」

「へへへっ。こう言う時はやっぱシンプルにコレでしょ」

無邪気に笑いながら、健はジーパンのポケットから100円玉硬貨を一枚取り出した。

「表か裏か二つに一つ!先輩が先に選んでいいですよ」

「よし。じゃあ、俺は表に賭けるぜ」

「じゃ、俺は裏。行きます!」

健が指先でコインを弾く。銀色の硬貨が眩しい光を身に纏い、回転しながら雲一つ無い青空へと舞い上がる。
朋樹はコインの行方を追いながら、その美しい瞬間をいつまでも取っておきたいと思った。
だが同時にこれと同じ瞬間はもう二度と経験できないことも知っていた。
朋樹は眩しさに目を細めながら、心の中でシャッターを切った。蝉の声が鳴き止む。
やり場のない気持ちの記憶がまた一つ増えた。

コインは青空に吸い込まれる一歩手前で失速し、二人の間に落下して来た。
健はコインを右手でギュッと受け止めると、朋樹の鼻先に差し出した。
そして静かに指を開く・・・・コインには『100』の数字が刻まれていた。裏だ。

「やったあ!先輩と練習だあ!!」

飛び上がって喜ぶ健。

その前で朋樹は落胆した表情のまま頭を掻いた。

「あ〜あ、また一つ単位を落としたな・・・」
長い講義が終わって、教室を出て行く学生達の足音で朋樹は目を覚ました。
昨日の練習の後、一人で夜遅くまで筋トレをしていたせいで、ほとんど寝ていないからだ。
自分だって急に無理なトレーニングをしたって効果が無いのはわかってる。
それでもスパーリングで目茶苦茶に叩きのめされた日には、どうしてもその悔しさをトレーニングにぶつけてしまう。
朋樹はちょっと筋肉痛ぎみの腹をさすりながら教室を出た。

普通の学生よりも少し低めの身長。
すらっと細い脚。
そしてその顔はいかにも年上の女性にうけそうなベビーフェイス。
そんな彼を見て、サークルでプロレスをやっているなどと考える者は一人もいない。
しかし、服の下では、高校時代の体操部での厳しい 練習によって鍛え上げられた肉体が隠されていた。
全身バネのような肉体が。

「空きあり」

静かな声と共に、素早く腕が目の前に現れて朋樹の首と腕を捕らえ、頸動脈を極めた。

「ううっ…。やめろツ!」

「チキンウイング・フェースロック!」

必死に外そうともがいたが、その腕はますます強く締め付けるばかりだった 。

「ギブか?」

「まだまだ!」

こんなに巧にチキンウイング・フェースロックを使いこなす奴は知り合いの中に一人しかいない。
同じプロレス研究会に所属する康哉だ。

その技は彼の必殺技の一つでもあった。

「この野郎!」

朋樹は肘打ちで康哉の脇腹を連打したが、康哉もプロレス研究会でトレーニ ングを積んでいる。
その肉体は普通の生徒よりもずっと引き締まって固く全く効いてない。

「懲りない奴め…」

康哉が両腕に力を込めて、朋樹の左腕と首を絞り上げた。
その途端、朋樹は言葉を発することができないほどの激痛と共に、ギブアップのジェスチャーをした。

 「いてて…、何すんだよいきなり。ただでさえ、くたびれてるんだから疲れることすんな」

 朋樹は額の脂汗を拭いながら言った。

「悪い悪い、手頃な獲物がいるとついつい、いたぶりたくなるだよ、俺」

「プロレスなら今日のサークルでもできるだろ」

「そうだな、楽しみにしてるぜ」

朋樹と康哉はプロレス研究会の同期生。
戦ったりタッグを組んだりの、研究会の中では一番の親友だった。
基礎体力では朋樹の方に分があったが、関接技を得意とする康哉に一瞬にして逆転負けすることも少なくなかった。

「じゃあ、俺は次も講義あるから、サークルで…」

「おお、じぁあな康哉。次は絶対負けないからな」

 「ああ。」

康哉はニヤリと含みのある笑顔を残して走って行った。
こちらも朋樹同様、普通の学生よりも低めの身長だったが、体の線は明かに体育会系のガッチリとしたものだった。
康哉は高校時代にこれといってスポーツをやっていたわけではなかった。
が、根っからのプロレス好きで、昼休みなどで友達とやる「プロレスごっこ」では、負けたことがなかった。
朋樹はそんな康哉をライバルとして闘志を燃やしていたが、普段は本当に仲の良い親友だった。
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
最新CM
[12/17 ケツワレM]
[07/14 ななし]
[07/07 かずま]
[06/16 tjdm]
[09/05 フジマル]
最新TB
プロフィール
HN:
PWNGIVEUP
性別:
男性
アーカイブ
カウンター
"PWNGIVEUP" WROTE ALL ARTICLES.
PRODUCED BY SHINOBI.JP @ SAMURAI FACTORY INC.
忍者ブログ [PR]